「数年前ならドネアがKOしていた」 井上尚弥をウーバーリが挑発「俺が勝つだろう」
ノルディ・ウーバーリ【写真:Getty images】
 ボクシングのワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級大会で、見事に頂点に立った井上尚弥(大橋)。セミファイナルで弟でWBC同級暫定王者の拓真(同)を破り、王座を統一したノルディ・ウーバーリ(フランス)との対戦をリング上で熱望した。一方のウーバーリは「ドネアがイノウエの弱点を晒した。数年前ならKOしていただろう」と早くも挑発に出ている。海外のボクシング専門メディア「ファイトニュース.com」が報じている。

 暫定王者の拓真相手に大差で判定勝ちを収め、王座を統一したウーバーリは同階級でのWBSS決勝についてこう振り返っている。

「相手の母国で防衛戦を行うことは大きな試練だったが、明確に勝利できた。タクマのモチベーションが極めて高かった、簡単な試合ではなかった。2万人の観衆を前に110パーセント出し切っていた。その一方でオレは様々な理由でベストな状態ではなかった。それでも、彼の弱点を数々見つけることができたし、次の試合のパフォーマンスは更に上がるだろう」

 拓真を完封したウーバーリだったが、実は本調子ではなかったと告白。一方で世紀の名勝負となった井上対ドネア戦の質問には自信をみなぎらせていた。

「ナオヤの試合はロッカールームで見たけれど、完全に予想通りの展開だった。ノニトは本当にいい仕事をして、ナオヤの弱点を晒し出した。ある時点ではノニトがナオヤをほとんどKOしていた。数年前のノニトなら自分の仕事をやり遂げていただろう。ナオヤはいいファイターでリスペクトに値する。しかし、それだけだ。それ以上でもそれ以下でもない。彼と戦うなら、俺が勝つだろう」

ウーバーリも米国での統一戦心待ちに「ベガスに戻って防衛するのは最高だ」

 ウーバーリはドネア戦で流血した井上について弱点を晒したと分析。36歳のレジェンドが数年前の状態なら軍配は逆に上がっていたとも語り、「弟の敵討ちがしたい」と宣言した井上を自分なら倒せると豪語している。

 トップランク社との契約を発表した井上。次の2試合は米国で開催予定だが、ウーバーリも本場・米国での統一戦を心待ちにしている。

「米国でのカード戦いたい? もちろんだ。ラスベガスで王座を獲得したし、戻って防衛するのは最高だ。自分のマネージャーのMTKグローバルのミルコ・ウルフを信頼している。MTKとトップランクが密接に動いているので、間違いなくいいことが起こるだろうね」

 ラスベガスでの井上との統一戦を熱望していたウーバーリ。「彼の弟を倒した後、ナオヤ・イノウエが弟とファンの前で対戦を名指ししてきた。日本が好きなので、彼らの英雄を奪いたくないが、彼のWBAとIBFのベルトが欲しい。だから、いつでも、どこでも、やろうじゃないか」と、逆挑戦状を突き付けていた。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191112-00093499-theanswer-fight
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