JA全農卓球ワールドカップ団体戦2019TOKYO＜11月6〜10日／東京体育館＞　大会2日目の11月7日、男子準々決勝が、日本（世界ランク2位）は2019年ヨーロッパ競技大会王者のドイツ（同3位）と対戦。通算戦績は日本の5勝6敗。

第1試合はドイツに先取されるも、第2試合をエース張本智和（木下グループ）が取り返し1勝1敗とした日本。第3試合は吉村真晴（名古屋ダイハツ）がヨーロッパ卓球のレジェンド、38歳のボルをストレートで下して王手をかけ、第4試合に再びエース張本が勝利して日本がドイツを3-1で下して準決勝進出を果たした。

まず重要な第1試合のダブルスは、丹羽孝希（スヴェンソン）／吉村真晴（名古屋ダイハツ）ペアがフランツィスカ／ボルペアと対戦。

第1ゲームはラリーでミスが出なかった日本ペアが11-7で先制。しかし第2ゲームはドイツペアのドライブに押されて2-11と一方的に奪われ、第3ゲームも台上プレーで上回られて5-11で落とし、第4ゲームも攻めてもカウンターを決められる苦しい展開のまま、5-11で失って敗れた。

巻き返したい第2試合は張本智和（木下グループ）が通算戦績0勝2敗のオフチャロフに挑む。

第1ゲームは張本のサーブレシーブが効き、9-8からはバックハンドのストレート攻撃で2本取って11-8で先制。第2ゲームはオフチャロフにフォアのしゃがみ込みサーブやバックの打ち合いでやや押され9-11で取られる。

第3ゲームは張本がラリーの早い段階での攻めで優勢を築き、最後はラッキーなエッジボールで11-8で奪い、第4ゲームは「はりパンチ」などフォアハンドを次々と決めた張本が11-2で一気に奪取して快勝した。

第3試合は吉村真晴がヨーロッパ卓球のレジェンド、38歳のボルと対戦。

第1ゲームは得意のアップダウンサーブや鋭いフォアドライブを次々と決めた吉村が11-7で先取。第2ゲームも吉村がサーブからの三球目攻撃で、独特のリズムで粘るボルを11-9と振り切る。

第3ゲームも巧みなコース取りで食い下がるボルに、吉村がこの日好調のフォアハンドで攻めまくる。そして最後まで攻め続けた吉村が13-11で奪い、皇帝ボルにストレートで勝利した。

第4試合は張本智和が、いまドイツで最も勢いのあるフランツィスカとの対決。

第1ゲームはフランツィスカの大砲のようなバックハンドとサーブ力に押されて7-11で先制を許し、第2ゲームはお互いがYGサーブを出し合う中、張本の前陣での速い攻めが上回り11-7で取り返す。

第3ゲームも高い打点からの早い攻めを続け、相手のロングサーブにも対応した張本が11-7で押し切り、第4ゲームは再びフランツィスカのバックハンドに押されるも、3-7から緩急をつけた攻めで相手のミスを誘い連続得点した張本が14-12で奪取して勝ちきり、難敵ドイツ超えを果たし準決勝進出。銅メダル以上を確定させた。

＜JA全農卓球ワールドカップ団体戦2019TOKYO＞
男子団体準々決勝
日本 3-1 ドイツ
※5試合制（3戦先勝）

＜第1試合＞
丹羽孝希／吉村真晴 1-3 フランツィスカ / ボル
11-7/2-11/5-11/5-11

＜第2試合＞
張本智和 3-1 オフチャロフ
11-8/9-11/11-8/11-2

＜第3試合＞
吉村真晴 3-0 ボル
11-7/11-9/13-11

＜第4試合＞
張本智和 3-1 フランツィスカ
7-11/11-7/11-7/14-12


11/7(木) 21:49配信 テレビ東京スポーツ
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