民放キー局を襲った「徳井ショック」…1週間で2番組降板の裏側

 まさに徳井に始まり、徳井に終わった1週間だった。毎月1回、日替わりで定例社長会見を行う民放各局。放送担当記者を集めての10月末の会見は各局、お笑いコンビ「チュートリアル」徳井義実(44)の名前が連呼される展開となった。
 23日にフジテレビのスクープで発覚したのが、2009年に徳井が個人で設立した会社「チューリップ」(東京・世田谷区)が昨年末に東京国税局の税務調査を受け、18年までの7年間で合計約1億2000万円の申告漏れを指摘されていた一件だった。

 同日午後11時から緊急会見を開いた徳井。吉本から支払われる出演料などを「チューリップ」を通して受け取っていたが、東京国税局は個人的な旅行代や洋服代などを経費として認めず、15年までの4年間でおよそ2000万円の所得隠しを指摘。また、去年までの3年間は収入をまったく申告しておらず、およそ1億円の申告漏れが指摘された。追徴税額は重加算税を含めおよそ3400万円にのぼり、すでに納税と修正申告は済ませていると明かした上で、今回の不祥事の原因について、自らの「想像を絶するだらしなさ、ルーズさ」と謝罪した。

 吉本は3日後の26日、ホームページで「チュートリアル徳井義実の税務申告漏れに関するご報告」と題し、同社が調査した詳細について発表。当面の芸能活動自粛を決定した。
 そんな騒動の渦中に次々と開かれたのが、徳井の「ルーズさ」の最大の被害者である民放キー局トップの会見だった。
 各社が吉本所属のタレントに振り回されるのは、これが今年2回目。6月上旬、写真誌「フライデー」の報道により、振り込め詐欺グループの忘年会に出席していたお笑いコンビ・雨上がり決死隊の宮迫博之(49)やロンドンブーツ1号2号の田村亮(47)ら吉本興業所属の芸人らが謹慎処分になった闇営業問題が勃発。両者の出演シーンのカット、番組の放送延期などに追われた闇営業ショックの記憶も新しい中、勃発したのが、徳井ショックだった。

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