レギュラーを奪えない久保

レアル・マドリーから2020年6月までマジョルカへレンタル移籍中の久保建英は、スター選手としてマジョルカ島にやって来たが、それから2ヶ月が経った今、監督ビセンテ・モレノのチームでレギュラーの地位を確立できずにいる。

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18歳の久保は2-2の引き分けに終わったオサスナ戦で90分間をベンチで見守った。
今シーズンここまで、久保の先発出場はわずか3試合にとどまっており、先発した試合は全て敗戦に終わっている。

■乏しい貢献
レアル・マドリーと契約を交わした後、久保は今夏のプレシーズンツアーでメディアの注目を大いに集めた。
その後、マジョルカでプリメーラ・ディビシオン(1部)デビューを果たして以降、彼の貢献は乏しいものとなっており、時折り持ち前のテクニックを見せるのみとなっている。

彼の所有権を持つレアル・マドリーとの試合では58分にアレイシュ・フェバスと交代でピッチに入ったが、存在感を示す事はできなかった。
ブタルケで行われたレガネス戦も同様に、マジョルカは1-0の敗戦を喫した。

■慎重
モレノは久保に関して、彼の若さ故に色々と背負わせ過ぎないよう慎重に進んでいく必要があると語っている。また指揮官は、彼の乏しい出場時間について度々質問を受ける事にうんざりしている。

現時点で久保は、マジョルカにとってスポーツ面よりも日本でのマーケティングやビジネス面ではるかに多くの貢献をもたらす存在となっている。

■日本からの高い注目度
マジョルカ島で彼を追う日本人記者によると、クラブは久保が高い人気を誇る日本市場を調査するために代表団を派遣したという。
いずれにしても、マジョルカはシーズン初めにこの日本人選手のタレントに賭けた。チームへの適応は予想よりも遅れているものの、依然として彼への信頼は変わっていない。

過去に大久保嘉人や家長昭博が所属したマジョルカの歴史において、久保は“エキゾチックな契約”以上の存在になる事を望んでいる。
彼のクオリティを疑い始める人々を納得させるために、まだ半分以上のシーズンが残されており、引き続きその動向に注目する必要があるだろう。

11/2(土) 8:54配信 スポルト
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