お笑いコンビ、チュートリアルの徳井義実(44)が、7年間で計約1億2000万円の申告漏れを東京国税局から指摘された問題が発覚して一夜明けた24日、徳井をCMに起用している家電量販店「エディオン」(大阪市)と寝具大手「東京西川」(東京都)が急きょ、CM放送を見合わせる措置を取った。

徳井を巡っては、自身が2009年に設立した会社「チューリップ」を通じてギャラを受け取る際、個人的な旅行代や洋服代などを経費として計上したり、16〜18年は一切所得を申告していなかったことが判明。23日深夜に釈明会見し「原因は私のだらしなさ、ルーズさ」と悪質性を否定した。

この日、徳井が所得申告をしていなかった16年以前にも国税局から複数回申告漏れを指摘されていたことが、関係者への取材で新たに分かった。徳井は何度も申告漏れを指摘された後も、3年間にわたり所得申告をしていなかったことになる。また、チューリップが設立以来、期限内に税務申告をしたことがなかったとの情報も浮上。期限後にまとめて申告する行為を繰り返していたという。

CMに関して広告代理店関係者は「消費者感情とイメージを重く見たCM見合わせ」と話し、納税意識の著しい欠如や額面の大きさに、消費者が不快感や不信感を抱く可能性が高いと指摘。10本以上あるテレビのレギュラー番組にも波及する可能性がある。

「ルーズ」の弁明では済まない事態を重く見た吉本は、個人会社設立時点までさかのぼって、問題点がなかったか精査している。

[ 2019年10月25日 05:30 ] スポニチ
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