保有しているFA権を行使するかどうかが注目される中日・大島洋平外野手(33)が24日、本紙の取材に応じ、現在の思いを激白。まず口にしたのは、
熟考するということだった。

 「ルール上、11月1日まで時間はありますし、じっくり考えたいと思っています」。日本シリーズが第7戦まで行われていれば28日からだった
FA宣言解禁日が、第4戦で日本シリーズが終了したために4日も早まった。この日は加藤球団代表に電話し、結論までもう少し時間が欲しい旨を伝えた。

 考える時間を求めたのは、悩む気持ちがあるからだ。加藤代表とはシーズン終了後、2度会談。2度目の会談では条件提示を受けた。
年俸は今季の推定1億8000万円から増額し、3年契約を提示されたとみられる。ただ大島としては、納得とはいかなかった。

 3年契約が切れる今季は、チームでビシエドと2人だけとなる全143試合出場を果たし、リーグ4位の打率3割1分2厘。そして何より、リーグトップの
174安打を放ち、自身初の打撃タイトルとなる最多安打を獲得した。盗塁もリーグ3位の30盗塁。プロで2度目となる30の大台だった。守りでは
広い守備範囲でチームを救うプレーを何度も見せ、大きく貢献した自負はある。「年齢的にもこれが最後のFA」と大島。宣言すれば他球団が手を挙げる可能性も
あるが、大島はとにかくプロとして、その評価を年俸という形にしたいという思いがある。

 「ドラゴンズにはもちろん愛着はありますが、家族とも相談しながらしっかり決めていきたい」とも話した大島。出身は地元・名古屋市で、
プロでもずっと過ごしてきた中日への愛着はある。でも、納得できる評価は欲しい。与えられた期間でじっくりと考え、答えを出す。

中日スポーツ
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