プロ野球で、今シーズン最も活躍した、先発完投型のピッチャーに贈られる「沢村賞」の選考委員会が開かれ、ことしは、19年ぶりに受賞の該当者がありませんでした。

沢村賞は、その年に最も活躍した、先発完投型のピッチャーに贈られます。

選考基準として15勝以上、防御率2.50以下、完投10試合以上といった7つの項目が設けられています。

21日は、堀内恒夫さんなど5人の委員が出席して都内で選考委員会が開かれました。

このなかでは、今シーズン15勝を挙げ、チームのリーグ優勝に貢献した巨人の山口俊投手と、同じく15勝で、防御率2.46だった日本ハムの有原航平投手の2人が候補に挙がりました。

選考委員会では、投球回数や完投の数が基準を下回っていることから、今シーズンは「該当者なし」とすることに決めました。

沢村賞の該当者がいないのは、2000年以来19年ぶり、5回目です。

堀内委員長は「山口投手も有原投手も頑張ってくれたが、沢村賞のレベルを落としたくなかった。野球が変わってきていて、完投しにくくなっているが、沢村さんの名前に傷を付けるわけにはいかない。なんとか完投が多くなることが願いだ」と話していました。

2019年10月21日 17時02分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191021/k10012142251000.html
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