国際オリンピック委員会(IOC)のトマス・バッハ会長(65)は17日、猛暑が懸念される東京五輪のマラソン、競歩について、大会組織委員会と札幌開催で合意したとの認識を示した。組織委の森喜朗会長(82)はこの日、都内で取材に応じ、IOCの意向を容認する姿勢を示し、札幌移転は避けられない状況となった。

 森会長はマラソン、競歩の札幌移転のほか、マラソンスイミング、女子サッカーの開始時間変更も議論されていることを明かした。マラソンスイミングは8月のテスト大会で30度前後の高い水温が問題となり、午前7時からのスタート時間の前倒しを求める声があった。女子サッカーは8月7日の決勝が異例の午前11時開始となっている。30日からの調整会議では議題とならない見込みだが、森会長は「検討課題になっている」とした。