0001砂漠のマスカレード ★
2019/10/17(木) 15:27:51.02ID:z41qPNYs9小笠原氏は15年に中日で現役を引退後、そのまま指導者として16年から4年間、2軍で指揮を執った。
今年、二塁のレギュラーを奪い飛躍を遂げた阿部寿樹内野手(29)は「僕の打撃の基礎を作ってくれた方。
感謝しかない」と少し寂しそうに恩師との思い出を振り返った。
阿部が入団したのは16年。
ちょうど小笠原氏が指導者へ転身した年である。
明大、Hondaと強豪チームを経てドラフト5位で入団した阿部だが、当時の触れ込みは「内野ならどこでも守れる大型野手」。
明大で通算0本塁打だった数字が表すように、打撃よりも守備力への評価が高かった。
そんな阿部が入団後、ファームで小笠原氏と来る日も来る日も取り組んだのがロングティー。
「入団した時、僕はバットを強く振れなかった。ひたすらロンティー(ロングティー)をやっていましたね」と懐かしむ。
ロングティーはトスを上げてもらい遠くへ打球を飛ばす練習法。
おのずと体を大きく使い、力強い打球を打つ技術が磨かれる。
調子が悪くなると、適切なアドバイスを送られた。
「お前は悪い時、ヒットを打とうと当てに行くバッティングになっている。結果を考えずに思い切り振れ」。
フルスイングが信条だった小笠原氏に小さく縮こまらず、1メートル85の長身を目いっぱい使うよう助言を受けた。
小笠原氏の指導を受け打撃力が向上した阿部は4年目の今季、初の開幕スタメンを勝ち取った。
順調にシーズンを過ごしていたが、一時3割超えだった打率が、8月に・280を下回った。
プロ入り初の規定打席に到達し、数字を意識し始めた時期だった。
そんな頃、移動日にナゴヤ球場で小笠原氏に遭遇した阿部は「また小さくなってきてるよ」とダメ出しを受けたという。
打率や安打数を気にするあまり、本来の力強く振るスタイルを忘れかけていた。
「打率は・280あればいい」。
結果を恐れず自身のスタイルをもう一度、貫く決意を固めた。終わってみれば、129試合で打率・291、7本塁打、59打点。キャリアハイどころか打率はリーグ10位と好成績を残した。
飛躍の1年を振り返り「小笠原さんに会ってなかったら、こんなに強く振ることなく、縮こまったバッティングになっていた。土台を作ってくれた人」と改めて感謝の言葉を口にした。
小笠原氏の現役時代の愛称は「ガッツ」。
奇しくも阿部も小笠原氏同様、口元の豊かなひげを理由に「バーのマスターっぽい」
として「マスター」のニックネームが付けられ、徐々に定着しつつある。
来季、マスターがさらなるブレークを果たせば、北の大地でガッツもヒゲをさすり、喜ぶだろう。(記者コラム・徳原
10/17(木) 9:30配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191017-00000133-spnannex-base
成績
http://npb.jp/bis/players/61165132.html