イタリア紙は「ユベントスという選択肢も」

十分な覚悟をして、人生の新しい冒険に挑んだはずだった。だが、中国のクラブへ移籍して3カ月。ステファン・エル・シャーラウィは早くもイタリアへの“帰国”を考えているという。

 イタリア紙『Corriere dello Sport』は10月5日、エル・シャーラウィが母国へのノスタルジーを感じていると報じた。セリエA、ないし欧州のトップリーグへの復帰を望んでいるというのだ。

 ミランで頭角を現し、昨夏まで3年半にわたってローマでプレーしたエル・シャーラウィは、約1500万ユーロ(約18億8000万円)とされる高額年俸を提示した上海申花に移籍した。

 だが、8月中旬に公式戦2試合連続で3得点をマークしたものの、ゴールやアシストを記録したのはこの2試合のみ。前節はベンチに座り、出番がなかった。

 同紙によると、エル・シャーラウィは現状にフラストレーションを感じ、ローマの友人に不満を訴えたという。加えて、遠い東アジアに来たことで、代表選出への影響を懸念しているようだ。10月の代表戦には招集されたが、来夏のEUROまで中国で戦い続けるのはハンディキャップとなる。

 そのため、同紙はエル・シャーラウィが再び移籍することになっても「サプライズではない」と報道。1月の移籍でなくても、来夏の可能性はあると示唆した。
 
 さらに、ローマと契約延長で合意できていなかったエル・シャーラウィが、中国に移籍していなければ、2020年夏にユベントスにフリーで移籍する可能性があったことも報じている。これが事実であれば、イタリア王者が今後、再びエル・シャーラウィに関心を寄せるかどうかも気になるところだ。

 来年のEURO2020が終わっても、2022年にはカタール・ワールドカップが開催される。その時、エル・シャーラウィは30歳。フットボール最大の祭典を視野に、“ファラオーネ”の動きが注目される。

10/7(月) 6:32サッカーダイジェスト
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191007-00064982-sdigestw-socc

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