9月27日、WRC世界ラリー選手権の2020年カレンダーが発表された。2020年シーズンのWRCは全14戦で構成され、1月23〜26日の第1戦モンテカルロで開幕、11月19〜22日に日本で行われる第14戦でシーズンフィナーレを迎える。

 今回発表されたカレンダーはWMSC世界モータースポーツ評議会(ワールドモータースポーツ・カウンシル)の電子投票によって決議されたもの。2019年と同じく全14戦で構成されているが、2020年に向けてフランス(ツール・ド・コルス)、スペイン(ラリー・カタルーニャ)、オーストラリアがカレンダー落ち。これら3ラウンドに代わってカレンダー入りしたのが、ケニアとニュージーランド、そして日本だ。

 ケニアで行われるサファリ・ラリーは第8戦として組み込まれており、WRCとしては2002年以来にアフリカ大陸でシリーズ戦を開催することになる。第10戦に組み込まれたラリー・ニュージーランドも7年ぶりのWRC復活となる。

 そして日本で行われるラリー・ジャパンは2010年以来10年ぶりの復活。開催地もこれまでの北海道から愛知県名古屋市付近となり、ターマック(舗装路)主体のイベントとして開催される。2020年はシーズンフィナーレとなる第14戦としての開催だ。

 2020年のWRCは例年どおり、1月23〜26日のラリー・モンテカルロで開幕。2月13〜16日に唯一のフルスノーイベントであるラリー・スウェーデン、3月12〜15日に高地での1戦となるラリー・メキシコが行われる。

 第4〜5戦はラリー・チリ、ラリー・アルゼンチンと南米大陸でのラウンドが続き、5月21〜24日の第6戦ポルトガルでWRCはふたたびヨーロッパへ。

 その後、6月4〜7日に第7戦イタリアが行われた後、7月16〜19日に第8戦がアフリカ大陸のケニアで開催される。8月6〜9日開催の第9戦はシリーズ屈指の高速イベントであるラリー・フィンランドだ。

 この第9戦を終えて、シリーズは約1カ月のサマーブレイクに突入。後半戦は9月3〜6日に第10戦ニュージーランドで幕を開ける。

 第11戦は9月24〜27日開催のラリー・トルコ、第12戦は10月15〜18日のラリー・ドイツ、第13戦は10月29〜11月1日のラリーGB。そして最終戦の第14戦は11月19〜22日のラリー・ジャパンとなる。

 ヨーロッパ、北米、南米、アジア、アフリカ、オーストララシアと6つの地域でWRCが開催されるのはシリーズ48年の歴史で2020年が初めて。またアフリカ圏とアジア圏でのラウンドが両立されるのは1999年以来のこととなる。

 WRCプロモーターのマネージングディレクターを務めるオリバー・シースラは「シリーズをグローバル化するべく、ヨーロッパ圏外でのラウンドを増やそうとしていることは公然の秘密だった。来年のカレンダーでその目標を実現できる」とコメントしている。  

「日本とケニアが復活することは、WRCにとっては20年来の大きなステップだ。アジア圏とアフリカ圏でのラウンドが同時にカレンダー入りするのは1999年以来のことだからね」

「これらふたつの国はWRCにとっては巨大なマーケットであり、復活を実現させてくれたすべての関係者、そしてFIAには心から感謝している」

「残るニュージーランドについて、改めて説明する必要はないだろう。WRCの歴史で長年に渡り成功を収めてきた1戦であり、オークランド周辺のスムースなグラベル(未舗装路)で行われるラリーは、間違いなくシリーズのハイライトになるはずだ」

■2020年WRC世界ラリー選手権 開催スケジュール(9月27日時点)
Round/Rally/Date
1/モンテカルロ/1月23〜26日
2/スウェーデン/2月13〜16日
3/メキシコ/3月12〜15日
4/チリ/4月16〜19日
5/アルゼンチン/4月30〜5月3日
6/ポルトガル/5月21〜24日
7/イタリア/6月4〜7日
8/ケニア/7月16〜19日
9/フィンランド/8月6〜9日
10/ニュージーランド/9月3〜6日
11/トルコ/9月24〜27日
12/ドイツ/10月15〜18日
13/イギリス/10月29〜11月1日
14/日本/11月19〜22日

9/27(金) 19:31配信 オートスポーツweb
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