0001砂漠のマスカレード ★
2019/09/27(金) 20:06:38.10ID:00koOzSz9歓喜の声にあふれるグラウンドとは、あまりに対照的だった。
21日、巨人が5年ぶりのリーグ制覇を決めた試合。
対戦相手は最後まで2位からプレッシャーをかけ続けたDeNAだった。
1点リードの九回に同点にされた守護神・山崎、大一番で七回途中を1失点と好投したD1位・上茶谷(東洋大)、
死球の影響で欠場した主将・筒香…それぞれが思いを抱え、一塁ベンチから無言で胴上げを焼き付けるなか、
最前列から1歩下がって号泣していたのが中井だった。
「なんだろう…そこ(試合が終わる)までは何もそういう感じはなかったけど、負けた瞬間に自分でもびっくりするくらい、
悔しさがこみ上げてきたんです。本当に自然というか…」
昨年まで11年間、巨人のユニホームを着ていた中井はオフに自由契約となり、
トライアウトを経てDeNAに加わった。
入団会見では「DeNAでチームに貢献して活躍することが、巨人への恩返しになっていくと思う」と語っていた。
内、外野をこなし長打力もある。先発、右の代打として77試合に出場(26日時点)。
貴重な存在として、DeNA初の2位躍進に貢献した。
ただ、心のどこかで古巣を倒して見返したい気持ちがあったのも事実だったはずだ。
「確かに去年まで在籍していたというのはあるけど、相手がジャイアンツだから悔しかったのかというと、たぶんそうでもないんです」。
悔し涙の3日後、中井は“真相”を教えてくれた。
「終盤まで優勝を争う位置にいて、そのなかで1軍にいさせてもらった。本当にこのチームで優勝したい思いが強かった。
(胴上げで)ワーッとなっているのを見て、その可能性がなくなったのを目の当たりにして、一気に出てきたのかな」
プロ12年目。何度も悔しい経験はしてきたが、感情があふれたことはなかった。
「初めてですよ、負けて泣くなんて。高校野球のときくらいじゃないですか。
自分でもびっくりするくらい。
でも、また勝ち上がっていけばジャイアンツとやれる位置にいますからね」
クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージを勝ち抜けば、ファイナルステージで巨人と戦える。
柔和な笑みの奥に潜む闘志。新天地での1年目を、まだ終わらせるわけにはいかない。
9/27(金) 15:00配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190927-00000509-sanspo-base