米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平(25)が13日にロサンゼルス市内の病院で左膝蓋骨の手術を受けた。オースムス監督によると、手術は成功したそうだが、昨年の右肘トミー・ジョン手術に続き、2年連続で体にメスを入れたことは球界を騒然とさせた。果たして来季、二刀流は無事復活するのだろうか。

 シーズンオフではなく、エンゼルスにポストシーズン進出の可能性がなくなったこの時期に手術したのは、来季開幕からの二刀流復活を見据えてのこと、との論調が多い。

 大谷が今回受けた手術の理由は、本来なら1つであるべき膝蓋骨が生まれつき2つに分かれていて、これまでは無症状だったものが、投球練習のなかで痛みを発症したからという。全治は8週間から12週間と発表された。

 MLBの公式ホームページなどによると、エンゼルスのエプラー・ゼネラルマネジャー(GM)は「術後10週間をメドに投球練習を再開し、強度を上げていく。来春のキャンプには間に合うと期待している。打撃はほどなくできるようになる。12月か1月には打っているのではないか」と、大谷が来季開幕から二刀流で復活できると踏んでいる。

 一方で、楽観視していない声も根強い。経済誌「Forbes」は、大谷の今後を特集。「彼は“傷もの”だった」として、ここ数年の投手に関係する故障を挙げている。「エプラーGMは、左膝の故障も投球練習の強度を上げたところで起こったと言っている。大谷は最近の3シーズンではわずか15試合しか投げていない。来年、18カ月ぶりにメジャーのマウンドに実際に戻ることを成し遂げられるかは誰も予想できない」

 実際、ここ3年の大谷の投手成績は満足のいくものではない。日本球界の日本ハムでの最終年となった2017年は、前年の日本シリーズで痛めた左足首が完治しないままプレーしたため、左太腿の肉離れを発症、初登板は7月にずれ込み、結局5試合に投げただけに終わった。

 メジャー1年目の18年も「21世紀の二刀流」と話題を独占したものの、右側副靱帯損傷で6月上旬から9月2日に投げるまでマウンドには上がらず、投手では10試合に先発して、51イニング2/3を投げたのみ。物足りない数字だった。2年目の19年は打者専念ということで登板はゼロだった。

 手術を受けた左膝のリハビリを開始したという大谷だが、来季開幕から二刀流の雄姿が見られるかは、まだ不透明だ。(運動部 佐竹修仁)

9/22(日) 17:00配信
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