北海道のスピードスターだ。日本ハムの西川遥輝外野手(27)が今季中の1000本安打達成に挑戦する。残り8試合で8本は十分に射程圏内だ。
27日の最終戦までにクリアすると、27歳5カ月。球団史上3番目の年少記録で、北海道移転後に限れば、最も若くして大台に乗せる。
信頼厚いチャンスメーカーの安打量産が、クライマックスシリーズ(CS)進出の可能性を残すチームに勢いをもたらす。

一つの通過点でしかないが、目の前に迫っている。西川はまだ、入団9年目の27歳。代名詞の快足を飛ばすように「992」まで安打数を伸ばしてきた。
1000本安打は一流の証明になる。
自然体を変えることはなく「シーズン途中のタイミングで近いことは分かっていた。いずれ達成できるものだけど、今季中に打てたらいい」とクールに言葉をつないだ。

球団の年少記録は、前身の東映フライヤーズ時代までさかのぼる。毒島が25歳9カ月、張本が25歳10カ月で到達。
順当なら、偉大なレジェンドたちに次ぐ3番目の若さでたどり着く。長く主力としてチームを支えた田中幸、金子誠、田中賢よりも早い。
俊足や高度な打撃技術はもちろん、大けがに見舞われない体の強さや回復力も持ち合わせている。

球団の歴史を見ても、1000本安打は15人しか到達者がいない。昨年5月には29歳0カ月で中田がクリアしており、西川は16人目となる。

智弁和歌山高からドラフト2位で入団し、2年目から1軍戦力として頭角を現した。
豊富な練習量と高い意識は、当時のコーチ陣も目を見張るほどで、4年目にはレギュラーに定着。
以降、5年続けてシーズン122〜160本の安打を重ねてきた。今季はすでに151本。あと8本は、時間の問題だ。

早いカウントから狙い球を絞り、打ちにいくタイプではない。チームの利益を最優先に考え、投手に多くの球数を投げさせるなど、献身的な働きが際立つ。
四球90個はチームメートの近藤に次ぐリーグ2位で、出塁率は.399をマークしている。
栗山監督ら首脳陣が認めるように、数字に表れない貢献度が高い。

残り8試合の現在、打撃の状態は万全とは言えない。ただ、それでも復調につなげる手段がある。「四球を取れているので、打席になっている。
悪いときほど、四球を取れるように心がけている」。CSに進出するためには、一つも落とせない。
加速度的に成長してきたファイターズの顔は、困難な道を切り開くためにベストを尽くす。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190919-00010000-dospo-spo
9/19(木) 7:02配信

http://npb.jp/bis/players/21225133.html
成績