8日に放送された田中圭(35)と原田知世(51)がダブル主演の日本テレビ系ドラマ「あなたの番です―反撃編―」の最終回の平均視聴率が、なんと大台に迫る19・4%だった。ミステリーにもかかわらず、一部の謎が残ったままの終わり方に「モヤモヤする」との声も多数あがっており、日テレには“苦情電話”が殺到しているという。

日テレ系列の動画配信サービス「hulu」で“回収特番”が放送されることも内定しているが、批判を恐れ、その宣伝方法にも苦慮している。(視聴率は関東地区、ビデオリサーチ調べ)

 同ドラマは田中と原田が演じる新婚夫婦が、引っ越したマンションで“交換殺人ゲーム”に巻き込まれるミステリー。秋元康氏が企画・原案を手掛けた。4月から2クールにわたって放送され、第1章(〜6月)は1桁視聴率だったが、第2章に入るとジワジワ伸ばし、最終回では一気に7・1ポイント増の19・4%を記録した。

 さぞ日テレも大喜びかと思いきや、決してそうではない。放送終了後から苦情電話が殺到したからだ。またSNSでもバッシングされている。

「(苦情やSNSの書き込みの)9割以上が、内容に対し不満を持ったものだったのです。視聴者のリアクションに、編成関係者は縮みあがっています」(日テレ関係者)

 そういう事態になってもおかしくない最終回だった。真犯人は元乃木坂46の西野七瀬演じる黒島ということは判明したのだが、新たな謎も残ったからだ。ラストシーンで「あなたの番です」と書かれた紙が添えられた無人の車椅子が登場。そこに座っているはずの黒島の祖母が手足を縛られ、屋上から落下???まだ黒幕がいるのかと、視聴者は思わずにはいられない幕切れだった。

 だが、あえて謎を残したのも、制作サイドによる“確信犯的”な演出だった。

「実は日テレのグループ会社であるhuluで、今月23日と29日に『あな番 未回収を回収しますSP』(仮題)を配信するんです。企画・原案の秋元氏が視聴者からの疑問、質問に全て答えるというものだとか」(出版関係者)

「あな番」の番組プロデューサーA氏は、最終回の最後に「この続きはhuluで」とテロップを出して告知することを、日テレの編成やhuluサイドに提案していたという。ところがこの案を聞き大激怒したのが、日テレの編成担当取締役だ。

「A氏は以前にも似たようなことをやって、視聴者から大バッシングを受けた過去があります。一昨年に放送された『愛してたって、秘密はある。』でも最終回後に、huluで“本当の完結編”を配信。バッシングを受けて大変な騒ぎになりました。視聴者ファーストを口癖にしている取締役は『道義的に成立していない』と叱ったというんです」(事情通)

 結果的にhuluへと誘導する告知テロップは流れず、そのためにドラマ内で張られた伏線はどこで回収されるのかが分からなかったため、視聴者は混乱した。

「ただ告知テロップが流れていたら、もっとパニックになっていたでしょう。そこまでしてhuluに引き込みたいのか、と。それこそBPO(放送倫理・番組向上機構)の審議会に持ち込まれていたかもしれない」(前同)

 現在、日テレはネットの反応を見ながら「あな番 未回収を回収しますSP」(仮題)の告知タイミングを計っているという。謎が完全に解明されるとなれば喜ぶファンがいる一方で、huluで“完結版”をやることが公になれば…さらなるバッシングは避けられないだろう。

9/11(水) 11:05配信 東京スポーツ
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