中国で行われたバスケットボール男子W杯で5戦全敗に終わり、出場32か国中31位だった日本代表が10日、羽田空港に帰国した。

 八村塁(21=ウィザーズ)、渡辺雄太(24=グリズリーズ)、ニック・ファジーカス(34=川崎)の“ビッグ3”を中心に史上最強との呼び声も高いチームだったが、全試合で80点以上を許して敗戦。予選ラウンドの米国戦では、エースの八村が自己ワーストの4得点に封じられ、45―98のダブルスコアで敗れるなど、世界の厚い壁にはね返された。

 米国戦でチーム最多の18得点をマークし、奮闘を見せた馬場雄大(23=A東京)は「いい意味で今の現在地を知ることができた。ここからははい上がるのみ。世界との差を埋めるために、1年間は少な過ぎるが、頑張りたい」と前を向いた。

 また、最終戦となったモンテネグロ戦で34得点を記録した渡辺は「今の日本なら世界で戦えると思ったが、現実は甘くなかった。自分の仕事ができなかった」と悔しさをにじませた。

 東京五輪の出場は12か国のみで、W杯より厳しい戦いになることは間違いない。フリオ・ラマス・ヘッドコーチ(55)は「世界レベルを思い知らされた。この悔しい結果を受け止めて、課題を修正して(五輪に)挑みたい」とリベンジを誓った。


2019年09月10日 23時05分
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