将棋の第32期竜王戦(読売新聞社主催、特別協賛・野村ホールディングス)の挑戦者決定三番勝負第3局が5日、東京・千駄ヶ谷の将棋会館で行われた。豊島将之二冠(29)が115手で木村一基九段(46)を破り、2勝1敗で広瀬章人竜王(32)への挑戦権を獲得した。豊島二冠の竜王戦挑戦は初めて。

 本局は角換わりの戦いになり、木村九段の攻めをいなした豊島二冠が反撃して勝ちきった。

 豊島二冠は名人と王位を保持し、通算獲得タイトルは3期。「序盤、中盤、終盤、隙がない将棋」と称され、総合力が高い。竜王戦本戦の準々決勝では藤井聡太七段(17)との激闘を制して勢いに乗り、トーナメントを勝ち抜いた。

 今期の七番勝負は竜王VS名人の構図となる。第1局は10月11、12日に東京都渋谷区のセルリアンタワー能楽堂で行われる。

 豊島二冠の話「竜王戦はこれまでなかなか勝ち上がることができなかったので、挑戦が決まってうれしい。七番勝負は体調を整えて臨みたい」


9/5(木) 22:09配信 読売新聞オンライン
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