阪神の掛布雅之オーナー付きシニア・エグゼクティブ・アドバイザー(64=SEA)が今季限りで球団を退団することになった。スポーツ各紙が報じたもので、昨2018年10月の契約更新時に今季限りの契約であることを言い渡されていたという。

 球団から引退勧告を受けた鳥谷敬内野手(38)に続いて功労者がチームを去ることになり、虎党からは失望の声が上がっている。

■球団が掲げる指導者の「世代交代」

 掛布SEAは2013年オフに阪神に復帰。ゼネラルマネジャー付育成・打撃コーディネーターの職に就き、若手の育成に尽力した。16年からは2軍監督として縦縞のユニフォームに袖を通し、前1軍監督の金本知憲氏をバックアップ。そして17年オフに球団が新設した現職のSEAに就任した。

 6年前に「現場」に復帰してから、虎党をはじめとする野球ファンから掛布監督待望論が幾度となく上がってきた。2軍監督に就任してからは、いかんなく手腕を発揮。決して偉ぶらず常に選手と同じ目線で物事を考え、丁寧に根気よく指導に当たる姿勢は評価が高く、なかでも若手選手から絶大な信頼を得ていた。

 掛布1軍監督への機運が高まる中、育成方針に関して金本前監督の考え方とズレが生じ2軍監督を「解任」された。球団は金本前監督の意向をくみ取った形となったが、2018年シーズン終了直後に今度は金本前監督を事実上「解任」した。すでにSEAの職に就いていた掛布氏に再度、監督待望論が持ち上がったが、「世代交代」を掲げる球団が選択したのは、矢野燿大新監督(50)だった。
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■「野球論も非常に明確で分かり易かった」

 掛布SEAは現役時代、酒気帯び運転で警察沙汰を起こし、当時の久万俊二郎オーナーの怒りを買った。この事件がきっかけで、掛布SEAは阪神の指導者の道が断たれたとされ、実際、現役引退後は長らく縦縞のユニフォームに袖を通すことはなく、指導者としてグランドに立つまで30年近くを要した。

 若返りを図る球団の意向もあり、64歳の掛布SEAが1軍の監督に就任するには現実的に厳しいだろう。だが、多くの虎党からは「ミスタータイガースの監督姿を一度は見たい」との声が上がっており、掛布SEAの監督待望論は根強いものがある。今回の掛布SEAの退団に失望する虎党が殺到しており、悲しみの声が上がっている。

 かつて掛布SEAの指導を受けた経験を持つ若手OBは「掛布さんが退団するという報道を目にし、残念でなりませんでした。掛布さんは若い選手に対して気軽に話をして下さり、野球論も非常に明確で分かり易かった。阪神のいちファンとして掛布さんには現場に残ってほしかったし、指導者としてとても優秀な方でしたので阪神は大きな財産を失ったと思います」と話した。

9/3(火) 11:55
J-CASTニュース
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