NBA今季のレギュラーシーズンの日程が発表され、ワシントン・ポスト紙によれば、日本代表の八村塁(21)を1巡目(全体9番目)に指名したウィザーズは10月23日に敵地ダラス(テキサス州)でマーベリクスと開幕戦を行うことになった。このあと25日にオクラホマシティー(オクラホマ州)でサンダー、26日にサンアントニオ(テキサス州)で、W杯米国代表を率いるグレグ・ポポビッチ監督(70)が指揮を執っているスパーズと対戦。ウィザーズが開幕からロードで3連戦を行うのは1983年以来36年ぶりとなった。

 主戦ポイントガードのジョン・ウォール(28)をアキレス腱断裂による故障で欠くウィザーズ(昨季32勝50敗)にとっては試練の3連戦。1983年はロードで76ers→ニックス→ホークスと3連敗を喫し、開幕からいきなりつまずいた苦い過去がある。

 マーベリクスは昨季33勝49敗で西地区全体で下から2番目の14位に終わったが、スロベニア出身のルカ・ドンチッチ(20)が新人王に選出され、ニックス時代の3季で通算17・8得点を挙げたラトビア出身で2メートル21のクリスタプス・ポルジンギス(24)がトレードで移籍。昨季は膝の故障で「全休」となったが、今季は強力な得点源としてドンチッチとのホットラインを形成しそうだ。さらにW杯セルビア代表のボバン・マリヤノビッチ(30=2メートル21)、チュニジア出身のサラ・メジュリ(33=2メートル18)といった巨漢センターがロースターに入っており、ゴール下でのプレーを得意にしている八村にとってはやっかいな敵が待ち構えている。しかもウィザーズはダラスでは5連敗中。昨季25・6得点を挙げているシューターのブラドリー・ビール(26)だけでなく、敵地での開幕戦勝利をものにするには八村の奮闘が不可欠になる。

 さらに2日連続の試合となる10月26日のスパーズ戦はさらにハードルが高い。チームを率いるのはW杯米国代表の指揮官でもあるグレグ・ポポビッチ監督だが、ウィザーズは敵地サンアントニオでは通算19連敗中。この“鬼門の地”をどのようにくぐりぬけるのかが、チームにとっては大きな課題になりそうだ。
 
 地元ワシントンDCの「キャピタル・ワン・アリーナ(収容2万173人)」でのホーム開幕戦は11月2日のロケッツ戦。ロケッツはプレシーズン・ゲームで来日するが、このオフにサンダーから「年間トリプルダブル」を3季連続で達成しているラッセル・ウエストブルック(30)を獲得しており、ジェームズ・ハーデン(29)とのバックコート陣はリーグ最強。八村がこのスーパースターを相手にどんな戦いを見せるのかが注目されるところだ。


2019年08月13日 06:40バスケット
https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2019/08/13/kiji/20190813s00011061158000c.html

https://www.nba.com/wizards/wizards-announce-2019-20-schedule-release
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