◆第101回全国高校野球選手権大会第7日 ▽2回戦  八戸学院光星10―8智弁学園(12日・甲子園)

 乱打戦制した! 2回戦で八戸学院光星(青森)が智弁学園(奈良)に10―8で打ち勝った。主砲の3番・近藤遼一一塁手(3年)が1回に先制ソロ弾。一時6点差を逆転されながら追いつくと、9回2死満塁から途中出場した沢波大和右翼手(3年)の一塁強襲2点適時打で決勝点を奪った。同校の甲子園春夏通算30勝目。

 苦しみながら持ち味の強打を随所に発揮し、八戸学院光星が勝利を引き寄せた。「気持ちで負けてはいけない、と選手たちにはずっと言い続けていた」と仲井宗基監督(49)が振り返った。最大で6点リードしながら、6回に打者12人の猛攻を受けて7―8と逆転される嫌な展開。それでも8回に追いつき、9回にひっくり返した。18安打と打線が安打を重ねて接戦をものにした。

 殊勲打は途中出場の沢波だ。8回裏の守備から右翼に入り、8―8の9回2死満塁で甲子園初打席。前打者の3番・近藤が敬遠気味に歩かされ、「絶対打ってやると思っていた」と初球の内角直球を強振すると、一塁手が打球をはじく間に二者が生還した。沢波は三塁ベンチへ右手を突き上げ、力強くガッツポーズだ。

 1年冬に左膝、2年秋に右膝と相次いで半月板を損傷し、今夏も青森大会直前の6月に気管を痛めて1週間入院。身長160センチ、体重61キロと小柄で、武器の守備や走塁に影響するけがをしながら、強い気持ちで戻ってきた。打撃でも「長打を打つのは他にいっぱいいるので」(沢波)と、練習で意識してきた野手の間を抜くような低い打球を大事な場面でみせた。

 序盤でチームを勢いづけたのは近藤の一打だ。1回2死から左中間スタンドへ先制ソロ弾。青森大会で6本塁打したスラッガーの甲子園初アーチに「打った瞬間、いったと思った」と話した。奈良県出身で相手には中学時のチームメートも2人おり、試合後に言葉をかわしたという。託された思いを胸に戦っていく。

 3回戦は第10日(15日)第4試合で海星と対戦する。「次も打線で投手陣を援護したい」(沢波)、「勝ててよかったけどこれで終わりじゃない」(近藤)と2人とも意気込み十分。これからも強打で勝利への道を切り開く。(有吉 広紀)

8/13(火) 5:58配信 スポーツ報知
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