将棋の最年少プロ棋士・藤井聡太七段(17)が23日、大阪市の関西将棋会館で指された竜王戦決勝トーナメント準々決勝で豊島将之名人(29=王位と2冠)に146手で敗れた。
これで、今年中にタイトルを獲得する可能性がなくなった。

 19日に誕生日を迎えてから初めての対局。豊島は一宮市出身、自身も瀬戸市出身・在住と愛知県ゆかりのスター棋士同士が盤上で火花を散らした。対局開始から12時間半以上、
最後はともに1分将棋にもつれ込む大熱戦の末、競り負けた。

 くしくもこの日、未放映だった銀河戦Eブロック最終戦(対局日は5月23日)で豊島と対戦した模様が午後1時から放送され、敗れていたことが判明。見た目は“同じ棋士に1日2敗”
(公式記録上は異なる)という珍しい形で通算対戦成績も3戦全敗に。現在の最強棋士の1人に、苦手意識を完全に植え付けられてしまった。

 この日の敗戦で、令和元年でタイトルホルダーになる可能性は完全消滅。また、今年度中(来年3月まで)にタイトルを獲得できる目を残すのは、2次予選準決勝まで
勝ち進んでいる大阪王将杯王将戦のみとなった。

 屋敷伸之九段が持つ最年少タイトル挑戦(17歳と313日)と獲得(18歳と195日)の両記録更新までに残されたチャンスと時間も少なくなってきた藤井。今が踏ん張りどころだ。

スポニチ
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190723-00000225-spnannex-ent