トップ下補強候補第1位に
イタリアの古豪ジェノアが24年ぶりとなる日本人選手の獲得へ乗り出した。ジェノヴァの地元紙『イル・セーコロXIX』が22日、報じている。

2018年冬にDF長友佑都がインテルを退団したことで、1年半にわたって日本人選手不在の状態が続いていたセリエAだったが、今夏、ボローニャが20歳のDF冨安健洋を獲得。2004年の中田英寿氏以来、15年ぶりの日本人選手の加入となった。

そんな中、ジェノアも新たな動きを見せている。ジェノアは、1994-95シーズンにキング・カズことFW三浦知良が所属し、ジェノヴァダービーで得点を挙げたことでも知られるが、同クラブは24年ぶりとなる日本人選手の獲得に関心を示している。地元紙は「ターゲットはカマダ。トップ下に日本人選手の案。カズ・ミウラから24年が経ち、グリフォーネ(グリフォンの意でジェノアの愛称)にもう1人の日本人が浮上した」などと報道。昨シーズン、36試合出場16ゴールをマークしたシント=トロイデンでの活躍を経て、フランクフルトに戻ったばかりの鎌田に狙いを定めていることを伝えた。「フランクフルトはヨーロッパリーグ予選での起用を見据えて、彼をチームに呼び戻したが、ジェノアは長らく彼の動向を追っており、今、攻勢に出た」と綴った。

ジェノアは、シャルケに所属するMFアミーヌ・アリやコロンビアでプレーするMFケビン・アグデロにも熱視線を送るが、「ジェノアの優先順位のトップはカマダだ。ジェノアのユニフォームに袖を通す日本人選手が再び現れる可能性が次第に強まっている。ベルギーで復活した彼は、ブンデスリーガではなく、セリエAにやって来るかもしれない」と期待を寄せた。

また記事では、日本人選手としてセリエAにおける「パイオニアの存在」だったカズについても、写真を掲載して紹介。「現在もプレーを続けるカズは、イタリアの冒険で幸運には恵まれなかったが、ダービーにおけるゴールは歴史に刻まれている」と振り返った。

一方、鎌田自身はフランクフルト公式チャンネルのインタビューにおいて、「僕はクラブを出ることはまったく考えていません。ここで最善を尽くしたいと思います」と話すなど、フランクフルト残留の意思を示している。いずれにせよジェノアとの交渉の行方は注目されるところだ。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190722-00010017-goal-socc