◆プロボクシング ▽WBA世界ウエルター級(66・6キロ以下)王座統一戦12回戦 〇マニー・パッキャオ(判定2―1)キース・サーマン●(20日、米ネバダ州ラスベガス MGMグランドガーデンアリーナ)

世界6階級制覇でWBA世界ウエルター級正規王者マニー・パッキャオ(40)=フィリピン=が王座統一と2度目の防衛に成功した。
同級スーパー王者のキース・サーマン(30)=米国=を2―1の判定(115―112×2、113―114)で下した。
パッキャオの戦績は62勝(39KO)7敗2分け、初黒星となったサーマンは29勝(22KO)1敗1無効試合となった。

試合前は両者とともに元世界5階級制覇王者のフロイド・メイウェザー(米国)がリングイン。約1万4000人の観衆が沸き立った。

初回、パッキャオはコンビネーションを出しながらもサーマンの圧力を受け、ロープを背にする場面が目立った
ところが終盤に突進し、左ボディーからつないだ右ストレートで相手の顔面を捉えた。サーマンは背中から倒れてダウンした。

2回以降はリズムに乗った。サーマンも得意の左フック、ボディー攻撃で攻め立てたが、パッキャオは小刻みなパンチをまとめ、攻勢を強めた。

パッキャオのテンポに慣れてきたのか。中盤からサーマンも上下にパンチをちらして盛り返してきた。7回には右から左へとつないだ“逆ワンツー”で一瞬、相手を棒立ちにさせた。

一進一退の攻防が続く中、10回、パッキャオはフルスイングの左ボディーを相手右脇腹のレバーに突き刺した。
苦しげな表情を見せたサーマンの動きが止まると、息を吹き返したように追撃打を浴びせ、盛り返した。
最終12回も互いに動きが鈍らず、激しく打ち合った。

熱戦を終え、「楽しめました。サーマンはしぶとく良いファイターでしたし、強かった。彼も私もベストを尽くした結果だ」と勝利を喜んだ。
フィリピンの国会議員も務める身だが、「次の試合は来年になるだろう。フィリピンの仕事もしないといけないし、忙しくなるでしょう」と結んだ。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190721-00000147-sph-fight
7/21(日) 14:23配信