今大会10人目の区間優勝者となったのはカレブ・ユアン

休息日明けの第11ステージはアルビからトゥールーズまで167kmの平坦ステージ。アクチュアルスタートで飛び出したリリアン・カルメジャーヌ(トタルディレクトエネルジー)、ステファヌ・ロセット、アントニー・ぺレス(共にコフィディス、ソリュシオンクレディ)、アイメ・デヘント(ワンティ・ゴペールサイクリングチーム)4選手の逃げをメイン集団は容認し、タイム差を3分程度で終始コントロール。

2つ設定された山岳ポイントをぺレスが、中間スプリントポイントもペレスが先頭通過しメイン集団ではエリア・ヴィヴィアーニ(ドゥクーニンク・クイックステップ)、ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ)、ソンニ・コロブレッリ(バーレーン・メリダ)の順でポイントを重ねた。

吹きさらしの田園地帯で強い横風の影響が出るとの情報がプロトンに広がり、緊張感が高まった状態で走行していた残り距離31kmで集団落車が発生。肩甲骨を骨折したニキ・テルプストラ(トタルディレクトエネルジー)はそのままリタイア、巻き込まれたジュリオ・チッコーネ(トレック・セガフレード)は12分以上タイムを失い、総合10位から29位まで順位を落とした。ほか、ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム)やリッチー・ポート(トレック・セガフレード)らが遅れたものの、5km程度の走行で追いついている。

ラスト11kmで先頭グループのデヘントのアタックでペレスがついて行けず、カルメジャーヌ、ロセットも置き去りにして独走を開始。ゴールまで4.5km地点でメイン集団に吸収されたがデヘントは敢闘賞を獲得した。チーム ユンボ・ヴィスマやロット・スーダルの牽引でトゥールーズの街中を滑るようにプロトンは進む。左へ大きく曲がるカーブもやり過ごし、ミカエル・モルコフ(ドゥクーニンク・クイックステップ)が先頭でフラムルージュをくぐり、残り250mでディラン・フルーネウェーヘン(チーム ユンボ・ヴィスマ)がスプリントを開始、その後ろにつけていたカレブ・ユアン(ロット・スーダル)も加速するとフィニッシュライン上でユアンがフルーネウェーヘンを差し、ツール区間初優勝、3つのグランツール全てで区間優勝した選手となった。

「信じられない。今までも勝利に近づいたけれど勝てなかったけど、チームは信頼し続けてくれた、自分もチャンスがくれば必ず勝てると信じていた。オーストラリアからテレビで見ていたツールで勝つことができただなんて、これ以上の夢はない」(ユアン、勝利後インタビュー)

>>2以降に続きます

7/18(木) 6:12配信 J SPORTS
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190718-00010000-jsportsv-spo

Cycle*2019 ツール・ド・フランス 第11ステージ ハイライト
https://youtu.be/18pnZxwmqyM