日本代表のMF中山雄太が所属するオランダ1部のズウォレに、新たな日本人選手が加入することが9日にわかった。

 関係者によれば昨季まで同国2部のカンブールに所属していた元U-23日本代表のDFファン・ウェルメスケルケン際が、今夏から1年の延長オプションがついた2年契約でズウォレに加入するという。メディカルチェック通過後、まもなく正式発表となる見込みだ。

 ファン・ウェルメスケルケンは1994年6月28日生まれの25歳。オランダ人の父と日本人の母を持つハーフで、ヴァンフォーレ甲府ユースからJリーグを経ずにオランダへ渡った。プロとしては2014/15シーズン終盤に当時1部だったドルトレヒトでデビューを飾り、2017/18シーズン開幕直後まで在籍していた。

 2016年にはリオデジャネイロ五輪代表候補としてU-23日本代表で5試合に出場。その後カンブールへ移籍し、貴重な戦力として獅子奮迅の活躍を披露した。昨季はプレーオフも含めてリーグ戦全42試合に先発フル出場で1ゴール2アシストを記録し、シーズン終了後にはオランダ2部のベストイレブンにもて選出されている。

 カンブールで攻撃的な右サイドバックとして着実に実績を積み重ね、確かな評価を獲得したうえでの満を持してのズウォレ移籍だ。スピードと推進力が大きな武器で、攻撃的な右サイドバックとしてだけでなく、左サイドやボランチにも対応するユーティリティ性も備えるだけに貴重な戦力となるに違いない。

 今季はズウォレで、ドルトレヒト時代以来となる4年ぶりの1部リーグに挑む。現在オランダ1部には中山の他にフローニンゲンの堂安律や板倉滉といったA代表戦士がいるが、ファン・ウェルメスケルケンは彼らに続き、日本代表への道を切り開けるだろうか。

7/9(火) 18:49配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190709-00330071-footballc-socc

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