解離性脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血で先月18日に都内の病院に救急搬送され、現在も入院中であることが発表されたジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長(87)。
ジャニーズ事務所は現在も「必死に頑張っております」とコメント。入院後は近藤真彦(54)や嵐のメンバーをはじめ、所属タレントが連日、見舞いに訪れた。
ファンや関係者は、巨大芸能事務所を一代で築いた巨星“ジャニーさん”の回復の行方を固唾をのんで見守っている。

ジャニー氏の病状を語ったのが櫻井ではなく松潤だったワケ

しかし高齢ということもあり、やはり世間の耳目を集めるのは万が一の場合を見越した巨額な遺産の行方だ。週刊誌芸能担当記者はこう語る。

「ジャニーズは非上場企業なので総資産は不明ですが、港区や渋谷区など都内一等地に多数の不動産を所有しています。
18年にソニー・ミュージックエンタテインメントから購入した赤坂の本社ビル(推定資産価値90億円)をはじめ、所有する不動産の資産価値は合計で500億円はくだらないとみられています」

当然、莫大な売り上げもある。コンサートチケットを購入するための「ファミリークラブ」は入会金1000円、年会費4000円。
同クラブは「嵐」のファンだけで、300万人近くいるとみられており、それだけで年間120億円以上が事務所に入る。さらにツアーのチケットとグッズの売り上げで年間130億円。
CM、テレビ、映画のギャラを合わせると、嵐だけで年間300億円以上の売り上げとなる。

「グループは現在14ありますから、年間売り上げは1000億円以上といわれています。会社は、10社以上に分社化されており、資産管理もバッチリです」(前出の芸能担当記者)

さらに、04年まで公示されていた「高額納税者番付」によるとジャニー氏の当時の納税額は3億3126万円、推定年収は約9億円だった。

「80年代までは、ジャニーさんの新人発掘の“目利き”を生かした“個人商店”という感じでしたが、SMAPが活躍し始めた90年代以降、不動産を買いあさり、どんどん巨大化していった印象です。
それは経理面を請け負った実姉のメリー喜多川氏の手腕によるところが大きいでしょう」(ワイドショー芸能デスク)

ジャニー氏本人は、金にまったく頓着しないタイプのようだが、年間売り上げ1000億円、
不動産資産500億円、さらに普通預金だけでも100億円超ともいわれる莫大な個人資産の行方はどうなるのか。

「配偶者も子供も、現存する他の兄弟もいないジャニー氏の場合、遺言などがない場合は、“会社の資産”も“個人資産”も実姉で副社長であるメリー喜多川氏のものになります。
ただ、メリー氏も高齢ですから、相続税対策などもあり、メリー氏の実子で、ジャニー氏にとっては姪にあたるジュリー氏に直接渡る可能性が高い」(前出の芸能担当記者)

■ジュリー派 vs タッキー派で分裂の懸念も

一方、今年1月に新人の発掘・育成を担当する「ジャニーズアイランド」の代表取締役社長に就任した“ジャニー氏の後継者”滝沢秀明(37)との関係もある。

「ジュリーは資産管理を、タッキーはクリエーティブ全般を担当するのではないかとみられています。当然、すでに株式の何パーセントかは、タッキーをはじめとした“喜多川一族”以外に譲渡しているでしょう。
ただ、『タッキーはジュリーをよく思っていない』という情報もあり、古参社員も巻き込んだ派閥争い、プロキシファイトなどが勃発する可能性は否定できません。
最悪の場合、分裂ということもあり得るのではないでしょうか」(芸能プロ関係者)

一代で巨万の富を築いたカリスマ創業者亡き後の「お家騒動」は、世間ではよくある話だが――。

https://news.livedoor.com/article/detail/16720124/
2019年7月4日 9時26分 日刊ゲンダイDIGITAL