米大リーグは29日(日本時間30日)、史上初の欧州開催となるヤンキースーレッドソックスの一戦が英ロンドン・スタジアムで行われ、激しい乱打戦の末にヤンキースが17-13で勝利を収めた。田中将大が先発を務めた歴史的な一戦は、現地英国ではどう報じられたのだろうか――。

 欧州に初上陸したMLB。田中は1回持たずKO。両軍合わせて6本塁打、37安打、30得点という超乱打戦となった英ロンドンでの伝統の一戦。英紙「ガーディアン」は「ヤンキースとレッドソックスが得点祭り、しかしロンドンはさらなる確証が必要」と見出しを打って特集している。

「米国の娯楽が英国にやってきた。ニューヨーク・ヤンキースが古くからのライバルであるボストン・レッドソックスを17-13で下した」

 英国での初めての米大リーグ開催。結果を伝えながら、これが野球本来の在り方ではないことも記している。

「カジュアルなファンは注意を、これが野球の典型ではない。ヤンキースの17得点は2015年7月以降で球団最多となった。また、時間も長かった。試合は4時間42分で終了。史上最も長い9イニングまで3分足らずだった」

 珍しいほどの点の取り合いとなり、9イニングでの史上最長試合に迫る長さだったことを伝えている。

田中の乱調にも言及「彼は球場の至る所に打たれた」

 5万9659人の観衆が詰めかけ、大いに盛り上がったが、記事によると「チケットの70%は英国内で買われたが、多くが米国訛りだった」と米ファンによる購入が大半を占めたであろうこと、さらに「メディアデスクは米国人で埋め尽くされ、内野の土、340トンは米国から来た」とも報じている。

「レッドソックス先発投手のリック・ポーセロは打者1人をアウトにし降板させられる、冷遇に苦しんだ。理想としては、先発は5〜6イニングを投げ、時として9イニングもある。しかし、彼だけではない。ヤンキースのマサヒロ・タナカもだ。彼は球場の至る所に打たれた」

 さらには普段は野球を見慣れないファンへ向け、両チームの先発が1回持たずに降板するという異例の事態だったことも紹介していた。

 英公共放送「BBC」も「MLBロンドンシリーズ:大量得点、ニューヨーク・ヤンキースがボストン・レッドソックスを下す」の見出しで報道。試合の結果とともに、ハリー王子とメーガン妃が観戦に訪れたことも伝えている。

 そして記事では、ブーン監督は「彼らは優秀な打者たちの素晴らしいプレーや素晴らしい守備を目の当たりにした」「しかし、毎試合30得点も出る訳ではないと、再認識させなければ」などとコメント。ド派手な打ち合いを演じた次戦は、締まった試合を見せることを約束していた。

6/30(日) 21:03配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190630-00065353-theanswer-base

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