コパ・アメリカでは全3試合に出場
 
東京五輪世代の若手主体のメンバーで、ブラジルでのコパ・アメリカに臨んだ日本代表は、1999年以来2度目の出場となった舞台で、初戦のチリ戦で0‐4の大敗を喫すると、ウルグアイ(2-2)、エクアドル(1-1)と連続ドロー。
目標だった南米の地での初勝利には手が届かず、2分1敗でグループステージ敗退となった。

ただ、南米の強豪を相手に若手が奮闘するなど、収穫も多かった。とりわけ、ウルグアイから2ゴールを奪った三好康児とともに、小さくないインパクトを残したのが久保建英だ。

大会前にFC東京からレアル・マドリーへ電撃移籍を果たした俊英は、チリ戦とエクアドル戦で先発し(ウルグアイ戦は途中出場)、華麗なドリブルや正確なパスでたびたび決定機を創出するなど、持ち味を存分に発揮。
エクアドル戦で試合終了間際のゴールがオフサイドと判定され、A代表初得点はならなかったが、その堂々たるプレーぶりは称賛を集めた。

R・マドリーというビッグクラブに移籍したことも含め、久保の評価は着実に高まっているようだ。ドイツの移籍専門サイト『transfermarkt』が日々更新している「推定市場価格」にも変化があった。
これは、世界中のフットボーラーを対象に能力や実績、年齢、過去の移籍例などを総合的にジャッジして弾き出される評価額で、移籍マーケットにおける“価値”を示す指標として定評がある。

その『transfermarkt』は6月27日に久保の推定市場価格を更新。これまでの50万ユーロ(約6500万円)から200万ユーロ(約2億6000万円)に跳ね上がり、400パーセントの大幅アップとなった。
これは現役日本人選手では23位タイとなる(総合ランキングは次ページ)。

ちなみに、6月28日時点での「全日本人選手・推定市場価格トップ30」を見ると、2500万ユーロ(約32億5000万円)の中島翔哉がダントツ。これは日本人選手の歴代で見てもナンバー
2位は、6月12日に750万ユーロ(約9億7500万円)から1000万ユーロ(約13億円)へと大きくジャンプアップした堂安律。3位は、900万ユーロ(約11億7000万円)で武藤嘉紀と冨安健洋が並んでいる。

まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの久保が、今後もマドリーのカスティージャ(Bチーム)や日本代表で結果を残せば、推定市場価格が加速度的に上昇していく可能性も小さくないだろう。

「日本人フットボーラー・推定市場価格 現役トップ30」はこちら!
推定市場価格の全日本人選手・トップ30は以下の通りだ。

【日本人フットボーラー・推定市場価格 現役トップ30】
1位 中島翔哉(アル・ドゥハイル) 2500万ユーロ(約32億5000万円)
2位 堂安 律(フローニンヘン) 1000万ユーロ(約13億円)
3位 武藤嘉紀(ニューカッスル) 900万ユーロ(約11億7000万円)
3位 冨安健洋(シント=トロイデン) 900万ユーロ
5位 酒井宏樹(マルセイユ) 800万ユーロ(約10億4000万円)
6位 吉田麻也(サウサンプトン) 700万ユーロ(約9億1000万円)
7位 香川真司(ベジクタシュ) 600万ユーロ(約7億8000万円)
8位 大迫勇也(ブレーメン) 500万ユーロ(約6億5000万円)
9位 南野拓実(ザルツブルク) 500万ユーロ
10位 伊東純也(ゲンク) 450万ユーロ(約5億8500万円)
10位 鎌田大地(シント=トロイデン) 450万ユーロ


サッカーダイジェスト 6/29(土) 5:30配信
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