吉本興業は、宮迫博之(雨上がり決死隊)や田村亮(ロンドンブーツ1号・2号)ら計11人の所属タレントを謹慎処分とした。7日発売の週刊誌「フライデー」(講談社)が、振り込め詐欺集団の忘年会に宮迫や田村、入江慎也(カラテカ)など複数の吉本芸人が“闇営業”で出演していたと報道。詐欺集団と芸人たちの仲介役を務めていた入江に対し、すでに吉本は事実上の解雇処分を下していた。テレビ局関係者は語る。

「第一報が出た際には、反社がらみなので完全アウトということで、各局は起用自粛の流れになるのではないかという見方もありました。しかし、なぜか世間の反応としては『宮迫は入江に騙された』という受け止められ方で、それほど宮迫への批判は強くなく、どの局も“とりあえず様子見”という姿勢で、何事もなかったかのように宮迫の出演番組を放送し続けていました。このまま問題はフェードアウトしていく雰囲気だったのはたしかです」

 そんな状況の潮目が変わったのが、ある番組をめぐる報道だったという。

「当初、各局は問題をスルーして宮迫出演番組を放送し続けるという強硬姿勢を見せていました。しかし、第一報の翌週になると、宮迫が詐欺集団のパーティーで『アメトーーク!という番組をやっていますので、(今回婚約した)お二人を(番組観覧に)ご招待したいと思います』と話していたことが報じられ、アメトーーク!のスポンサーが番組内でのCM放送を自粛する事態に発展。企業としては“反社勢力と交際する宮迫が出演する番組に金は出せない”という判断なので、これでどのテレビ局も宮迫を出演させるわけにはいかなくなった。そこで吉本としては、一旦宮迫を謹慎処分として体面上“禊を済ます”必要に追い込まれたということです」(別のテレビ局関係者)
 
 では、復帰はいつになるのか。
 
「数年前に吉本所属だった島田紳助が、反社勢力との交際を理由に芸能界引退に追い込まれまれました。あれだけの大物芸人だった紳助ですら、いまだに復帰は果たせておらず、宮迫の復帰もかなり難しく、このまま芸能界引退に追い込まれる可能性もゼロではないでしょう。ただ、宮迫は入江に頼まれてよく事情もわからずに詐欺集団のパーティーに参加していたという可能性もあり、そこはなんともいえませんが。吉本としても本音としては、事務所の稼ぎ頭の一本である宮迫を復帰させたいはずでしょうから、いろいろな努力はしていくと思いますよ」(週刊誌記者)

 宮迫は2年前に不倫が発覚し、一部の出演CMなどが放送中止になるなどしたものの、結局は仕事に大きな影響も出ず、現在も売れっ子芸人として活動を続けていたが、さすがに今回は“アウト”となってしまったようだ。

ビジネスジャーナル2019.06.24
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