MotoGP第7戦カタルニアGPにおいて、ヤマハのマーベリック・ビニャーレスは僅か2周でレースを終えることとなった。

 10番グリッドスタートだったホルヘ・ロレンソ(レプソル・ホンダ)が4番手にまでポジションを上げると、2周目のターン10で転倒。それに巻き込まれる形で、ビニャーレス、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)の4名がリタイアする結果となった。

 ビニャーレスは転倒した4台の中でも最も大きな衝突を被ったが、幸い怪我は無かった。彼はロレンソがターン10でオーバーテイクを仕掛ける必要は無く、メインストレートまで待ってもヤマハとのトップスピードの差で抜けたはずだと語った。

「彼(ロレンソ)がインに見えたから、僕はクラッシュを避けようとしたんだ。だけどリヤにマシンが当たって、僕は飛んでしまった。クラッシュを避けようとしたけど、それは不可能だったんだ」とビニャーレスはレースを振り返った。

「正直、このコーナーは常に難しい。だけど4番手につけていたら、ストレートで僕を追い越す事ができたはずだ。僕らのマシンは遅いんだ」

「僕をオーバーテイクするためには、たった4つのコーナーを待つ必要があっただけなんだ。それと、ウォームアップラップでも彼は理由もなくオーバーテイクをした。訳がわからない」

「ムジェロのウォームアップラップでも彼は(ジャック)ミラーと同じような問題があった。僕に聞かれても分からないよ。時々、彼がルーキのようなミスをするように思える。彼は5回の世界チャンピオンなんだけど……」

「彼は偉大で才能あるライダーではあるが、2周ではレースには勝てないんだ」

 ビニャーレスは今回のクラッシュについて、次戦オランダGPでロレンソをグリッド後方に降格させるペナルティを科すことを望んでいるという。

「グリッド最後尾だ。彼は3人のライダーを転倒させたんだ。彼がどうにかして、僕かバレンティーノだけを道連れにしたなら、レーシングインシデントで良いし、悪くない。僕らはチャンピオンシップを争ってはいないからね」

「だけど、彼はアンドレアもまた弾き出した。彼は今日、僕とバレンティーノのレースに加えて、ドヴィツィオーゾのチャンピオンシップを破壊したんだ。25ポイントを取り戻すのはかなり難しいことだ。レースディレクションが昨日(ビニャーレスにペナルティを科した)のように厳しいことを祈っているよ」

 一方で、チームメイトのロッシはロレンソにペナルティを科すことは否定した。ただ、表彰台を獲得の可能性を失ったことは“非常に残念だ”と述べた。

「今日はとても良いフィーリングがあって、良い週末になっていた。僕は(ダニーロ)ペトルッチの後ろにつけていて、彼よりも少し速かった」

「僕はオーバーテイクをしようと試みていたけど、良くない瞬間に追い抜いてしまった。ターン10に侵入していて、前方にクラッシュを見た後、残念だけどホルヘのマシンを避けることはできなかった」

「転倒しないようになんとかしようとしたけど、バイクがタイヤに当たって、結局転倒してしまった。それと、2台のマシンの間に足があったから、少し足首が痛いんだ」

「ペナルティについてはレースディレクションが決める。僕は何も言うことはないよ」


6/17(月) 12:45配信 motorsport.com 日本版
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