なでしこジャパンには「絶対に勝つ」という戦う姿勢が前面に表れていた。高い位置でスコットランドのDF陣にプレッシャーをかけ、勢いをつけて試合に入ったことが勝因となった。

 先発出場した岩渕と遠藤がそれぞれ持ち味を発揮したことも大きい。

 遠藤は判断が早く、簡単にプレーするからチームに良いリズムをもたらす。体の使い方もうまい。そして、19歳ながら冷静。岩渕の先制点をアシストした股抜きのパスは見事だった。

 積極的なシュートで先制点を決めた岩渕は、エースとしての仕事を果たした。守備でも寄せが早く、自覚のあるプレーが光った。高倉監督のチームのエースは岩渕であることを証明した。

 次のイングランドは世界トップ3に入れるチーム。スピード、パワー、高さに加え、うまさが加わった。まずは守備の意識を強く持ってワンチャンスをモノにするつもりで戦ってほしい。負けたとしても1次リーグ突破の可能性があるが、負けると勢いがなくなる。決勝トーナメントを考えると、引き分け以上の結果は残してほしい。

(元日本代表FW、神戸親和女子大サッカー部エグゼクティブコーチ

6/16(日) 8:03配信 スポーツ報知
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190616-00000053-sph-socc

・次戦イングランドに○1位、△2位/1次L突破条件

なでしこジャパン(FIFAランキング7位)が14日の1次リーグ第2戦でスコットランド(同20位)に2−1で勝ち、決勝トーナメント(T)進出へ前進した。19日(日本時間20日未明)の第3戦で、イングランド(同3位)に勝ち1位突破なら、決勝Tの組み合わせが有利になるとみられるだけに、重要な一戦となる。

◆日本の1次リーグ突破条件 なでしこは19日(日本時間20日)のイングランドとの1次リーグ最終戦に勝つか引き分ければ、決勝トーナメント(T)進出が決まる。勝てば1位、引き分けなら2位通過。負けた場合でも、同日のスコットランド−アルゼンチン戦でアルゼンチンが引き分けか負けなら、日本は2位で決勝T進出。日本が負けてアルゼンチンが勝つと両チームが勝ち点4で並ぶが、その場合は得失点差、総得点の争い。3位でも各組3位の6チームのうち成績上位4チームが決勝Tに進むことができる。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190616-06160098-nksports-socc