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 東京・お台場で開かれている文化庁メディア芸術祭の受賞作品展で、事務局が展示作品を紛失していたことが分かった。事務局が6日、明らかにした。

 紛失があったのは、アート部門新人賞作品「watage」。人が動いた時の空気の流れでタンポポの綿毛がゆらゆらと動く作品で、日本科学未来館の7階に展示されていた。

 文化庁によると、スタッフが5日朝、作品の一部が壊れているのを発見。スペアと交換した際、破損していた作品を紛失した。交換作業は本来、作家の確認を取ってからする決まりだったが、スタッフらは作家に連絡していなかった。

 同展事務局は「配慮不足及び対応の不手際により、多大なご迷惑をおかけしたことを深くお詫わびします」とコメント。規則順守の徹底やスタッフ増員など運営体制を見直すとしている。

 同芸術祭はアートやアニメなどの優れた作品を顕彰するため、毎年開催されていて、今回で22回目。展覧会の運営は初めてBSフジが担当している。国立新美術館(東京・六本木)での昨年の受賞作品展には、約4万2000人が訪れた。

https://www.yomiuri.co.jp/culture/20190606-OYT1T50289/