■静岡県高校総体・サッカー(エコパスタジアム)

▽男子決勝

清水桜が丘 3(2―0 0―2 延長 1―0 0―0)2 静岡学園

▽得点者【清】松永(野牧)古長谷2(PK、加藤)【静】藤井(関)オウンゴール

【評】清水桜が丘が延長戦の末、静岡学園に競り勝った。

清水桜が丘は前半、CKの2次攻撃とPKで2点を先行。追い付かれて迎えた延長前半1分、古長谷が決勝点を決めた。好機を生かす決定力が光った。

静岡学園は球を保持して終始押し込んだが、効果的な攻めは少なく、相手の最終ラインにはね返された。

■延長、少ない好機ものに

2―2で迎えた延長開始直後、防戦一方だった清水桜が丘に思わぬ形で決勝点が転がり込んだ。DF加藤がゴール前に浮き球を放り込むと、静岡学園のDFがバウンド処理をミス。
後ろに流れた球をMF古長谷がさらい、落ち着いてGKとの1対1を決めた。
「雨が降っていたので、ボールが滑ると思っていた」

序盤から静岡学園に圧倒的にボールを支配されたが、清水桜が丘は捨て身でブロックし続けた。
全員が自陣に戻り、恐れることなくシュートコースに体を投げ出した。
球を奪えば、一気に前線へ。少ない好機を確実にものにした。

片瀬監督は「守ろうとしていたわけではない。本当はボールをつなぎたかった」と苦笑いするが、伝統の堅守速攻と大一番の勝負強さは健在だ。

藤枝東に延長戦で競り負けた昨年の決勝を知るメンバーが6人残る。古長谷は「昨年のことが頭をよぎったので延長に入っても『集中しろ』と声を掛け合った」と言う。苦い記憶が生きた。

4年ぶりの歓喜に沸く選手とスタンドを横目に、片瀬監督は全国に向けて表情を引き締めた。
「静岡の代表として、ぶざまな試合はできない。重圧は感じるが、結果を残したい」

■3大会連続で静岡学園準V

静岡学園は昨年の選手権から新人大会、総体と県の主要3大会連続で準優勝に終わった。

前半2失点も、後半7分に藤井が右サイドから決め、29分は左クロスを頭で合わせたU―18(18歳以下)日本代表FW松村がオウンゴールを誘発し追い付く執念は見せた。

川口監督は「2点を返し、底力はついてきたが、3失点していては勝てない」と嘆いた。
松村は「1試合3点以上を目標に準決勝まで戦ってきたが、決勝はできなかった。
(前後半)80分以内で3点目を取りたかった」と肩を落とした

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190603-00000020-at_s-socc
6/3(月) 8:17配信