6/3(月) 4:00 スポーツ報知
見たことのない冷酷なキムタク…フジ開局60周年スペシャルドラマで“鬼教官”20年新春放送
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ドラマで警察学校教官を演じる木村拓哉
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木村拓哉が主演するドラマ「教場」原作書影
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 俳優の木村拓哉(46)が、フジテレビ開局60周年記念の同局系スペシャルドラマ「教場」(20年新春、2夜連続放送)に主演することが2日、発表された。先月末に10月期のTBS系日曜劇場(タイトル未定、後9時)で天才シェフ役を演じることが発表されたばかり。スペシャルドラマ主演は、14年3月のテレ朝開局55周年「宮本武蔵」以来となる。

 これまで数々演じてきた“ヒーロー”から一転、今作で演じるのは冷酷無比な警察学校の教官という役どころ。同名ベストセラー小説の初の映像化。「おそらく見たことのない、味わったことのない作品になると思うので驚く方が多いのではないかと思います」と新境地に挑む心境を明かした。このほど、クランクインを迎え「一刻も早く撮影したかった。ようやくゲートが開いて前に進むことができるという思い」と刺激的な日々を送っている。

 脚本完成前の段階から実際の警察学校に視察に訪れ、役作りにも取り組んだという。演出は「自分にとって教官に近い存在」という中江功監督。「眠れる森」(フジ系、98年)、「プライド」(同系、04年)などで仕事を共にしてきた。早い段階から話し合いを重ね「自分なりに掘り下げながら、みんなと一緒に作り上げている」。新境地だからこそ、並々ならぬ姿勢で今作と向き合っている。

 劇中では、小・中学校時代に熱中した剣道のシーンも盛り込まれる。時代劇では何度も殺陣で剣術を披露してきたが「剣道をドラマの中でやるのは初めて。いろいろな経験が今になって生きているのだと思いました」と心待ちにしている。

 脚本を手がけたのは「踊る大捜査線」シリーズなどの君塚良一氏で、木村とは今回が初タッグ。ヒットメーカーが手がけた物語に「原作、脚本どちらも読み物として面白いので、具現化するのは非常にハードルが高い」と木村。目の前に立ちはだかる壁に芝居心をくすぐられながら作り上げる“鬼教官”の姿に、注目が集まる。

 ◆「教場」 シリーズ累計55万部の長岡弘樹氏の警察小説。13年「週刊文春ミステリーベスト10」第1位、14年「このミステリーがすごい!」第2位を獲得。主人公は「警察学校は適性のない人間をふるい落とす場」とトラブルに見舞われる生徒に退校届を突きつける非情な教官。過酷な警察学校で覚醒していく生徒の青春物語であり、厳格な教官が個性あふれる生徒と向き合う人間教育の物語。

(おわり)