5/24(金) 18:01配信
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韓国から戻った豊田陽平が味わった衝撃的な出来事。鳥栖の象徴が描く復活への青写真

スペイン人指揮官のルイス・カレーラス監督を招へいし、今季をスタートさせたサガン鳥栖だが、開幕から低迷。第9節までわずか1勝と苦しい戦いが続いていた。


それでもカレーラス監督が退任し、後を引き継いだ金明輝監督のもとで好転の兆しを見せている。新監督、新キャプテン、そしてクラブの象徴が、DAZN(ダゾーン)の『Jリーグプレビューショー』のインタビューで、復調の要因と今後への決意を語った。

守備組織の立て直しが好転の要因に


 開幕から1勝しか挙げられず、奪った得点もわずかに1。鳥栖の置かれた状況は、これ以上なく苦しいものだった。しかしクラブは5日にカレーラス監督の退任を発表。第10節の大分トリニータ戦からコーチを務めていた金明輝氏が指揮を執る。

 金監督は昨季もシーズン終盤から急遽チームを率い、降格の危機に陥ったチームを残留へ導いた実績を持つ。今季も就任直後の大分戦にこそ敗れたものの、続く第11節でガンバ大阪、第12節にはサンフレッチェ広島を撃破して2連勝を達成。最下位からの脱出に成功している。

 これまで勝てなかったチームが、なぜ連勝を実現できたのか。金監督は「選手たちの良さを引き出せれば、引き分けを勝ちに持っていったり、負けている試合を引き分けに持っていったりできるんじゃないかと、就任当初から考えていました」と語る。

 選手たちの能力を引き出すうえでポイントとなったのは、わずか1得点しか奪えていない攻撃面ではなく、守備の立て直しだった。

「原点に戻り、しっかりとした守備組織の中から、いい攻撃をベースに作っていこうと、守備の立て直しを図りました。現時点では少しできすぎかなと思うくらい勝ちながら修正できているので、いい状態にあると思っています」

 そもそも鳥栖は守備に定評のあったチームである。その特長を取り戻したことが、好転の要因となったのは間違いないだろう。金監督就任を機にキャプテンに指名された福田晃斗も、同様の見解を示す。

「勝つサッカーというか、現実的なところを突き詰めてやっています。勝つ手段としてポゼッションをやるところはやるし、前にはっきり蹴る時は、蹴る。そういう部分の使い分けを今はやれているし、そこをさらに徹底して磨いていければ、もっと強くなれると思います」

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190524-00010021-goal-socc