2019年5月23日 11時29分おくやみ
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戦後を代表する青春映画「青い山脈」でヒロインを演じた俳優の杉葉子さんが、今月15日、結腸がんのため亡くなりました。90歳でした。

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杉葉子さんは東京の出身で、昭和22年に東宝のニューフェイスに合格し、昭和24年に公開された「青い山脈」でヒロインに抜てきされてデビューしました。

「青い山脈」は、戦後まもない地方の女学校に民主主義が浸透していく様子を描いた戦後を代表する青春映画で、杉さんは転校してきた女学生をはつらつと演じて人気を集めました。

その後も、同じ東宝を代表する人気俳優、池部良さんと共演を重ね、市川崑監督や成瀬巳喜男監督の作品などに出演して戦後の日本映画の隆盛を支えました。

アメリカ人男性と結婚してからは俳優としての仕事を離れてアメリカに移住し、平成17年に文化庁の文化交流使に選ばれるなど、日本文化の紹介にも力を尽くしてきました。

家族によりますと、杉さんは3年前に帰国して東京都内の施設で生活していましたが、ことし3月に結腸がんが見つかり、今月15日に亡くなったということです。
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