WBC世界スーパーバンタム級暫定王者の亀田和毅(27)と正規王者レイ・バルガス(28)の王座統一戦が、7月13日にアメリカのカリフォルニア州カーソンのディグニティ・ヘル・スポーツパークで行われることが正式決定した。

バルガスは、33勝(22KO)無敗で、スーパーバンタム級で最も評価が高い。和毅は、階級最強の相手との統一戦になる。

試合が正式決定したタイミングで、話を聞いた。

戦うイメージはできている
今回対戦するバルガスとは、アマチュア時代に拳を交えている。

試合では、バルガスの長身を活かしたスタイルに、足を使われパンチが届かず、ポイントを奪われて負けたと話していた。

10年以上前で、アマチュアルールの為、参考にはならないが、リベンジしたい気持ちは強いようだ。

バルガスのスタイルは、ボクサーファイターで、長いリーチを活かして嵐のような連打が持ち味だ。

和毅は実際に、アメリカで行われた防衛戦も観戦し、試合で戦うイメージはできていると話していた。

映像で見るのと、実際に戦うのでは大きく印象は異なる。先入観を持ってしまうと、実際の試合でギャップが生まれてしまう。

映像より強いと想定した方が良いだろう。生で見る事で、相手の迫力や印象、体格がわかるので実際に戦う時のイメージも湧きやすい。

また、今回はアメリカでの試合になるが、日本以外でのキャリアが多い和毅には気にならないだろう。

「メキシコや海外にもファンがいるので、みんなに試合を見てもらうのが楽しみ」と心強い話も聞けた。

あまり早く行っても、緊張感が無くなるので、試合の1週間ぐらい前にアメリカに乗り込むと話していた。

今までで、一番練習した
今回の試合で、カギになるのは後半でも動き続けられるスタミナだと話していた。

長身で手数が多いバルガスに対して、いくつかのプランを用意しているようだ。

また、今回はスタミナ強化のために、新たなトレーナーとフィジカルトレーニングに励んできた。

和毅自身も今までで、一番練習したと話していた。自分の限界を超えたトレーニングをする事が、試合での自信に繋がる。

しかし、なかなか限界まで自分を追い込むのは難しい。また、あまりにも無茶に追い込みすぎると怪我に繋がる。

そのため、自分の体を客観視してくれるトレーナーの存在は不可欠だ。

ハードなトレーニングとケアを融合した科学的な、トレーニングで調整できているようだった。

ここから試合1ヶ月前まで追い込み、その後は試合に向けて、減量とコンディション調整に移行していく。

試合に勝つためには、計画的なトレーニングで、メリハリをつけていく事が重要になってくる。

和毅は非常にマメな選手で、ボクシングに対してのプロ意識が非常に高い。

怪我をしないように、体のケアで1日に2時間以ストレッチを行っている。ボクシング人生は短いからこそ今に集中したいと話していた。

https://news.yahoo.co.jp/byline/kimurayu/20190512-00125686/
5/12(日) 8:00