◆横浜ベイスターズ、試合中に選手がロッカールームで携帯やゲーム…喫煙する選手も
 2010年12月11日

これでは勝てないのは当然だ。
8日、横浜の橋本将が契約更改に臨んだ。昨オフ、ロッテからFA移籍し、来季は
2年契約の2年目。現状維持の7500万円プラス出来高払いでサインした。
交渉の席では、球団への不満に終始。
会見で「こんなチームもあったのかと思った」と呆れ顔で切り出し、こう続けた。

「チームとしてどうしたらいいのかを言わせてもらった。球団にはルール作りを
お願いしました。ロッテから移籍してきて、ベンチの雰囲気がいいとは感じなかった。
試合中、ベンチにいる選手が少なすぎる。ありえないことが当たり前になっている。
改善するために来年は嫌われ役もやるつもりです」

試合中、ベンチから選手が消えていく現象はシーズン序盤から常態化していた。
尾花監督は負けが込むと、控え選手に経験を積ませる起用法にシフト。勝敗の行方が
ほぼ決まった展開になると選手交代が頻繁に行われた。
交代を告げられたスタメン選手はベンチに下がると、向かう先はロッカールーム。
自分のカバンから携帯電話やゲーム機を取り出し“プレー”に集中。
ベンチで声を出し、仲間を応援したり相手選手をヤジる選手はいなくなる。
それとは別に、喫煙所で煙をくゆらせながら雑談する選手も少なくなかった。

こうなってしまった主因は村田にある。昨年、村田は試合途中にベンチに下がると、
監督室のイスに寝そべってテレビで試合を観戦するなど、チームリーダーらしからぬ
行動を見せた。それを間近で見てきた若手や中堅選手が悪影響を受けているのだ。

横浜は今季、3年連続最下位に沈み、プロ野球史上初の3年連続90敗以上という
不名誉な記録も樹立したのは、戦力の問題だけではなかったようだ。