新元号の選定にあたり、政府が一時、万葉集などを出典とする「天翔(てんしょう)」を最有力案と位置づけていたことが30日、わかった。

 今年に入り、安倍首相を交えて開いた協議で賛成意見が多数を占めた。しかし、葬儀社の社名などに使われていることが判明し、最終案には含めなかった。

 新元号選定では、古谷一之官房副長官補ら内閣官房幹部が、古典の学者が提出した100以上の案から候補を絞り込んだ。そのうえで、首相や菅官房長官、杉田和博官房副長官らごく少数の幹部に示した。この中に「天翔」があった。万葉集のほか、「古事記」にも由来を持つ案だったという。

2019年5月1日 5時0分
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