3月12日、ミュージシャンで俳優のピエール瀧容疑者(51)が、麻薬取締法違反容疑で逮捕されたことを受け、出演作品が次々と“お蔵入り”状態になりつつある。

 そこで、小誌メルマガ会員対象に緊急アンケートを実施。逮捕俳優作品の“お蔵入り”対応の是非を問うた。3月14日〜18日の5日間限定のアンケートだったが、1000超の回答が寄せられた。

 アンケートの結果は下記の通り。回答者は6割が男性、4割が女性で、下は16歳から上は90歳まで。全体の6割以上が「お蔵入り反対」だった。特筆すべきは、「お蔵入り賛成」に男性の20%超が投票したこと。「お蔵入り賛成」の女性票は12%にとどまった。

「お蔵入り賛成派」で顕著だったのは、70代の男性の回答者たち。45%もの人が「賛成」に投票した。対して同年代(70代)の女性の「賛成票」はわずか5%。

 一方で、「反対」の割合が最も大きかったのは女性の70代。95%が作品の公開継続を望んだ。男性では40代が83%と、「反対」の割合が最も大きかった。

【全投票の分布】
反対:703票(65%、男性:406票 女性:297票)
賛成:189票(17%、男性:133票 女性:56票)
どちらとも言えない:192票(18%、男性:100票 女性:92票)

 以下に回答の一部を紹介する。

【お蔵入りに反対】

「作品は観たい」(18・女)

「他の出演者、制作スタッフに何の落ち度もないのに、たった1人の犯罪でその作品が見られなくなったり、発表できなくなるのはおかしいと思う。罰せられるべきは本人であるはずで、それは法律に則って裁かれれば良いはず。本人以上に作品に関わった人々が罰せられているように感じる」(62・女)

「あまりにも周りに与える影響が大きすぎると思います。お蔵入りにするなら過去の作品も全てしないと筋が通らないように思います」(45・男)

「作品を鑑賞する決定は視聴者が可能なのでイヤならば観なければよいだけのこと。視聴のツールがテレビであったとしても、視聴者は選択することが出来るのだから」(50・女)

「主役級の作品ならお蔵入りも致し方ないが、脇役程度であれば普通に公開してもよいと思う」(60・女)

「法的には問題ないと思うし、作品の価値が損なわれるわけでもない。むしろ優れた作品を見られなくなる方が文化的に損失が大きいと思う」(52・女)

「逮捕されたらお蔵入りはナンセンスだと思う。殺人強姦なら話は別だが、薬物犯罪でなにもかもお蔵入りさせていたら、それこそビートルズもストーンズも聴けなくなるのでは?」(52・男)

「俳優個人と出演作品は別物である」(69・男)

「個人アーティストのソロCDなら、お蔵入りに賛成。だが、映像作品は群像劇であり、一人のせいで作品自体が抹殺されるのは忍びない」(49・男)

「もちろん個々のケースにより対応を考える必要はあるが、作り上げたものを封印することには断固反対する」(57・男)

「人殺しなら別だか、薬物の犯罪者が演技しても問題ない。それより、お蔵入りすることで、経済的にも精神的にも迷惑するひとのほうが多いと思う」(56・女)

「逮捕による作品狩りをやりだしたら、多くの映画や音楽が封印されることになるからです。例えば、ロバート・ダウニーJr.やポール・マッカートニーは薬物での逮捕歴がありますが、彼らの映画や音楽は封印されていません」(47・男)

「お蔵入りを理由に流通を絞ったら、転売屋が嬉々として暗躍しボロ儲けするだけ」(57・女)

「勝新太郎の映画や槇原敬之の曲が今じゃ普通に見たり聞いたりできるのはなぜ? 逮捕されても時が過ぎれば結局見られるのだから、今見られないようにする意味がわからない」(43・女)

「いやなら見なくていいだけだと思う」(49・女)

「忖度しすぎのような感じがする」(58・男)

「作品と個人の資質は別。特に被害者のいない犯罪にいたっては。視聴者が判断すればいいこと」(46・女)

「自粛が必要なら連日ワイドショーで流れている瀧の映像は何なんだ、と思う」(43・女)

「個人の犯罪の責任と罰、社会的制裁は個人が負うもの(自己責任)であって、作品を楽しみにしている視聴者、鑑賞者が不利益を被るのは理解できない」(51・女)

「『この番組には逮捕俳優が出演していますが、作品の一部であり除外できませんのでご了承下さい。ご不快に感じる方は視聴しないで下さい。』などと最初に断りを入れれば完璧です」(62・男)

4/27(土) 6:00配信 文春オンライン
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