4/24(水) 7:00配信

 国民的歌手、故美空ひばりさん(享年52)のヒット曲を幅広い世代のアーティストがカバーしたトリビュートアルバムが5月29日に発売されることが23日、分かった。没後30年の特別企画で、ひばりさんの誕生日に発売。松山千春(63)や水谷豊(66)、倖田來未(36)ら豪華11組が参加し、いまなお多くの人々に愛される昭和の歌姫の名曲を令和時代へと継承する。

 没後30年を迎えても、多くのファンから支持を得るひばりさんの色あせない名曲が豪華メンバーによって新時代へと受け継がれる。

 アルバム「美空ひばり トリビュート Respect HIBARI−30 years from 1989−」には、サザンオールスターズの原由子(62)、LUNA SEAの河村隆一(48)ら幅広い世代の11組が集結。ひばりさんのアルバムで演歌・歌謡曲ではなく、フォークやポップス、ロックのアーティストばかりを集めた作品は初だ。

 収録曲は1500曲に及ぶひばり作品の中からファンに人気のある12曲を関係者が選び、それぞれ過去にカバーされた楽曲を厳選して収めた。松山は「東京キッド」「津軽のふるさと」、水谷は「川の流れのように」、原は「悲しき口笛」を歌っている。

 アルバムのきっかけは、2011年に東京・日比谷公会堂で行われたひばりさんの生誕祭にゲスト出演した松山が、「ひばりさんの作品の中には名曲や隠れたいい作品がたくさんある。もっと多くの人にひばりさんの素晴らしさを知ってもらえるようにしてほしい」と訴えたことだった。レコード会社の許諾などに8年の歳月を費やし、ひばりプロダクションと日本コロムビアの共同企画で“令和最初のサプライズアルバム”として制作が決定した。

 発売日は、ひばりさんが存命なら82歳になる誕生日の5月29日に決定。

 “旗振り役”となった松山は「改めてひばりさんの素晴らしさを味わうことができ、尊敬の念を感じることができた」。時を超えて引き継がれる名曲の数々。ひばりさんの魂はファンの胸にさらに深く刻まれる。

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