今月21日からスタートするドラマ『集団左遷!!』(TBS系)に主演する福山雅治だが、共演女優に対し“セクハラ発言”をしたとして、非難を浴びている。

都内で行われた『集団左遷』のプレミアム試写会に神木隆之介、中村アンらと出席した福山は、今作で初共演した橋本真実に対して「普段の状態から、お衣裳を着られてメガネをかけて、髪を束ねられた時のこのセクシーさですよね。
あまりにもセクシーだったので、言わずにはいられなかった」と発言。ここまでは女優に対しての褒め言葉といえるだろうが、中村から「私には言ってくれなかったのに……」と言われると福山は、「言わないってことはもっとやらしいことを思ってるってことだよ!」と返した。福山は中村のことをフォローしているつもりだっただろうが、ネットでは“セクハラ”と指摘する意見が続出している。

福山は下ネタ好きなキャラとして有名であり、自身がパーソナリティーを務めるラジオでも下ネタを連発している。ラジオでファンに向けそういった話をすることは自由だろうが、公の場で共演女優に対する発言ということを考えると、時代錯誤だった。

しかし数年前なら問題視もされていなかったかもしれない。2015年3月、「ルミネ」のCMが炎上したことを覚えているだろうか。そのCMで女性主人公を暗に「女性らしさに欠ける」と否定した職場の先輩男性は、
記号的な“イケメン”のキャラクターではなかったことから、「福山雅治にだったらセクハラされてもいいんだろ?」という意見が多く出たのだ。

さらに当時、はあちゅうがTwitterに<ルミネのCM、上司がイケメンだったら炎上しなかったと思うんだけどな〜。
好きな人のためなら頑張れるけど、冴えない上司に言われるのはムカつくってだけで、好きな人にやられたら嬉しいことを嫌いな人がやったらセクハラになるって言葉思い出した>と投稿し、賛否両論となっていた。

その年の9月、福山雅治は結婚。現在は50歳で、一児の父だ。前述の試写会発言には「子どもがいるのに、セクハラ発言って」という批判も多い。彼自身の立場が変わり、時代も変わったのだ。

妻・吹石一恵との別宅報道もあったが
 
福山雅治は俳優兼ミュージシャンであり、今年2月には50歳の誕生日を記念したアルバム『DOUBLE ENCORE』をリリース。全盛期よりは劣るものの、週間オリコンランキングで2位を獲得するなどミュージシャンとしての活動は順調だ。
一方、俳優業は不調が続いている。

福山の代表作といえばドラマ『ガリレオ』シリーズ(フジテレビ系)を思い浮かべる人も多いだろう。2007年と2013年に放送された福山主演ドラマ『ガリレオ』は平均視聴率21.9%(第1シリーズ)を叩き出し大ヒットとなった。
また、2013年に公開された主演映画『そして父になる』は「カンヌ国際映画祭 審査員賞」を受賞している。

しかし、2016年に放送され主演を務めた月9ドラマ『ラヴソング』(フジテレビ系)の平均視聴率は8.5%(ビデオサーチ調べ、関東地区)。同じく2016年に公開された映画『SCOOP!』の興行収入は約7億円(「キネマ旬報」より)で、
大規模映画のヒットラインと言われる10億円に届くことはなかった。

この福山の不調は2015年に発表した女優・吹石一恵との結婚が影響しているという声もある。ミュージシャン・福山雅治のファンは男女共にいるが、俳優・福山雅治のファンは女性が多く、
結婚によって女性ファンが減少したことが影響しているという見方だ。今月2月に「女性セブン」(小学館)は福山が別宅を所持していると報じたが、この記事には夫婦の不仲をアピールし女性ファンを取り戻すための福山サイドの作戦という見方も強かった。

ただ、数字が芳しくないのは福山の問題だけでないだろう。
たとえば『ラヴソング』は、福山演じる元ミュージシャンの臨床心理士と、藤原さくら演じる吃音の女性が惹かれあっていくラブストーリーだったが、当時の藤原は20歳。親子にみえる二人のラブストーリーに違和感を持つ視聴者も多く、
キャスティングミスだったことは間違いない。

また『SCOOP!』は、福山演じる週刊誌「SCOOP!」の雇われカメラマンと編集者の姿を描いた映画だったが、セクハラ発言が飛び交う職場に「今時こんな職場ある?」「すべてが古臭い」など、作品の設定自体に否定的な感想も少なくなかった。
さて、新ドラマ『集団左遷!!』では、仕事熱心だが不器用な銀行員という今までの福山雅治にはなかった役を演じる。福山にとって久しぶりのヒットとなるのだろうか。

wezzy / 2019年4月19日 18時5分
https://news.infoseek.co.jp/article/wezzy_65258/