オリコンが平成の30年間で売れたシングルとアルバムのランキングを発表し、話題となっている。

合算で1位を獲得したのはB'zであり、続いて2位はAKB48、さらに3位にはミスチルことMr.Children、4位に浜崎あゆみ、5位にドリカムことDREAMS COME TRUEが続いた。

以下、10位までは6位GLAY、7位嵐、8位ZARD、9位サザンオールスターズ、10位宇多田ヒカルと続く。
この並びを眺めているだけでも、平成時代の音楽の歴史がそのまま表れているといえるだろう。

これを受け、ネット上ではそれぞれに思い出が語られている。特に1位を獲得したB'zに関しては、今年の夏のロックフェスであるサマーソニックへの出演も決定しており、現役のアーティストとして活躍している。
ネット上では「昔好きだったとか言う人多そうだけど今も活躍中だよ」「アンチもいるけど、なんだかんだですごいアーティストだよな」といった声が聞かれる。

一方で、このランキング内で異彩を放っているのが、2位のAKB48であろう。これに関しては「ドーピングだし除外すべき」「ミスチルより売れているのか……」
「これ、楽曲じゃなくて握手券の売上だよね?」といった否定的な言葉が並ぶ。いわゆる「AKB商法」に対する批判と言えるだろう。

AKB48は「会いに行けるアイドル」として生まれた。
CDに封入された握手券の枚数に応じてアイドルと対面できるほか、毎年行われていた「AKB総選挙」の投票権が封入されることもあり、ファンの中には一人で数百枚、数千枚のCDを購入する強者も現れた。
一方で、CDそのものは聴かれていたとは言い難く、置き場所に困って山中に不法投棄されたケースもあった。

すでに、音楽産業はCDなどの物理的なフィジカルメディアから、データ販売やストリーミングなどの電子媒体に移行しつつある。
AKB商法はその過渡期において、良くも悪くもフィジカルメディアのあり方を示したケースとして、平成の音楽史に記録されるべきではあろう。

http://dailynewsonline.jp/article/1773109/
2019.04.12 21:00 リアルライブ