メンバー・山口真帆(23)の暴行被害事件に揺れるアイドルグループ「NGT48」が11日、グループの公式サイトで現在のチームを解散し、
新たに全メンバーを1期生と研究生に分けて再スタートを切ることを発表した。事件が起きた要因の一つに“メンバー間の確執”があったが、
今回の措置で本当にグループ再生の道を歩きだせるのか? 

一部の関係者は、事件をめぐるくすぶった内部状況が続くままで再スタートを切ると
「メンバー全員が不幸になりかねない」と危惧している。そのワケとは――。 

公式サイトでは「この度、NGT48は現在のチーム制度を取りやめ、新たに、NGT48 1期生と研究生として再スタートを切ることに致しました」と発表した。

現行のチームNIIIとチームGは、今月21日に拠点とする新潟市のNGT48劇場で千秋楽公演をそれぞれ行う。
被害者の山口はチームGの副キャプテンを務めているが、千秋楽公演の出演メンバーについては「決定次第ご案内申し上げます」としている。

昨年12月、山口が自宅マンションで男2人に襲われた暴行事件。NGTでは今年1月の発覚後、研究生公演やソロ公演などは行ってきたが、
チームNIIIやチームGとしての公演はなかった。3月末に発表された、4月前半(14日まで)の劇場スケジュールは全て「休館日」。
また、複数の広告主がNGTの出演契約を解除するなど、活動が滞っている状態だ。

関係者によれば、チーム解散は、早川麻依子NGT48劇場支配人らスタッフとメンバーとの話し合いで決定。
あえて解散することでメンバーが腹を割って話し合い、改めてグループ一丸となって再出発したいという狙いがあるという。だが別の関係者はこう指摘する。

「事件の背景には、メンバー間の確執がある。実際、昨年4月に『組閣』(チーム再編)で2チーム制を発表し、
新たにチームGが誕生したのですが、気の合う仲が良いメンバー同士をチームに振り分けた面もある。結果的には対立するメンバー間の溝をさらに深くしてしまった」(関係者)

事件では一部メンバーの関与情報も流れたが、第三者委員会はこれを否定する報告書を出した。
一方、同委員会によるメンバーへの書面や面談による事情聴取では「確たる証拠はない」とした上で、噂レベルを含めてファンと“つながり”
(私的交流)を持つ12人ものメンバーの名前が挙がっている。

「この中では、嫌いなメンバー同士がお互いの名前を出し合っている可能性も高い。
事件は不起訴処分になっており、警察のような調査もできないし、第三者委員会でも報告されている通り、暴行事件に関わった男たちは調査協力に応じない。
本当にいるかいないか分かりませんが、このままなら犯人メンバー捜しが永遠に続いてしまうことになりかねない」(前同)

ただ、グループ再生の第一歩は何よりも被害者である山口のケアだ。

運営会社が先月22日に行った報告書説明会に対しては、山口自らツイッターで「松村匠取締役は第三者委員会が行われる前に
『繋がっているメンバーを全員解雇する』と私に約束しました。その為の第三者委員会だと、私も今までずっと耐えてきました」と運営側の姿勢を批判し、
さらに「証拠がないと仰っていますが、犯人グループとの交際を認めたメンバーもいます」と明かしている。

「山口の立場からすれば、犯行グループとの交際を認めたメンバーとあやふやなまま、一緒に活動することはあり得ない。
とはいえ山口から指摘されたメンバーが無関係だとしたら、処分した場合、それはそれで問題です。
運営サイドは山口ともしっかり話し合い、真摯に調査をするべき。あいまいにしたままチームを一つにしたら、メンバー全員が不幸になってしまう」(地元関係者)

一部メンバーのアイドルとしての自覚のなさがファンの暴走を招いたことは否定できないだけに、山口への謝罪も不可欠になるだろう。

運営サイドはこれまでの会見で「メンバーとのコミュニケーション不足の解消」を何度も口にした。
チーム解散が再生への第一歩とするならば、真面目に活動してきたメンバーが不幸にならない体制づくりが急務だ。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190413-00000006-tospoweb-ent