日本でも人気のバーガーキングの広告が人種差別だとして、不買運動に発展している。

長い2本の箸を使って、ハンバーガーを食べる男女。

これは、大手ハンバーガーチェーン「バーガーキング」が、ニュージーランドで行ったSNS上の広告動画。

新商品がベトナム風スイートチリ味だったことから、箸文化のあるベトナムをイメージしたものとみられる。

ところが、ベトナム国内のツイッターには「人種差別のバーガーキング。ベトナムから出て行け!」との投稿が。

広告は、箸文化圏を侮辱する人種差別だとの批判が出て、バーガーキングの不買運動を呼びかける動きにまで発展。

また、箸を使う韓国の人のツイッターにも「バーガーキング、アジア人軽視の度が過ぎる」との投稿が。

そうした声を受け、ニュージーランドのバーガーキングは、動画をSNSから削除した。

しかし、アメリカのCNNやイギリスのBBCなどがこの問題を相次いで報道したことから、波紋は世界中に拡大。

日本に来ているベトナム人に広告を見てもらうと、「ベトナム人だったらハンバーガーは手で食べます。おかしいと思う」、「失礼だと思います。ちょっと嫌です」などと話した。

アジアで使われる箸をめぐっては、2018年11月、イタリアのファッションブランド「ドルチェ&ガッバーナ」が箸でピザを切ろうとする宣伝動画をアップ。

すると、「明らかにばかにしています」などと、中国を侮辱しているなどの批判が殺到し、上海で予定されていたファッションショーが急きょ、中止となるなどの事態に発展した。

今回、またしても起きた箸をめぐる問題。

世界中でバーガーキングを展開するアメリカ本社は、「問題の広告は、無神経で多様性と包括性というわが社のブランド価値を反映していない」として、動画の削除を求めたことを明らかにした。


動画あり
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20190411-00416004-fnn-int