田嶋氏のFIFA理事再選は、日本にとって大きな意義がある

 女子サッカーW杯の日本開催へ大きく前進した。6日に行われたAFC(アジアサッカー連盟)選出の国際サッカー連盟(FIFA)理事選で、日本サッカー協会・田嶋幸三会長(61)が再選を果たしたのだ。

 任期は4年。田嶋氏は2015年に初当選していた。23年に行われる女子W杯の招致に向け、日本協会は先月15日にFIFAへ意思証明書を提出。来年3月のFIFA総会で開催地が決まる。田嶋氏は「そんな簡単には決まりません」と表情を引き締めるが、理事再選が追い風となるのは間違いない。

 5枠に7人が立候補した理事選で、田嶋氏はインドのパテル氏と並びトップ当選。一方、同じく女子W杯招致の意思を表明し「北朝鮮との共催」も検討している韓国は、同国サッカー協会の鄭夢奎(チョン・モンギュ)会長がセビティ氏(サウジアラビア)とともに落選した。

 AFCでは今後、実績のある日本、昨年のW杯ロシア大会で8億3500万ドル(約919億円)のスポンサー広告料を賄った中国が2本柱となる流れ。そんな中で日本は23年女子W杯、中国は30年もしくは34年の男子W杯招致を推し進める。

 さらにFIFAは、7チームで行われている「クラブW杯」の出場枠を21年大会から24に増やすことを決めており、日本は田嶋氏の再選の余勢を駆ってこちらの開催も目指していく構えだ。

 レアルマドリード、バルセロナ、マンチェスター・シティ、南米の雄フラメンゴなどが大挙して日本にやって来ることも決して夢物語ではない。

 ちなみに田嶋氏は、6月の任期満了での退任を表明した日本オリンピック委員会(JOC)・竹田恒和会長(71)の後任候補にも名前が挙がっていたが、FIFA理事再選で消滅。「以前から私はありませんと言っていました」と締めくくり、日本へのビッグイベント誘致に専心していくことになる。

4/10(水) 16:56配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190410-00000014-ykf-spo