新日本プロレスのマジソンスクエア・ガーデン(MS・G)大会(4月6日、米ニューヨーク)で飯伏幸太(36)とのV2戦に臨む
IWGPインターコンチネンタル(IC)王者・内藤哲也(36)が28日、汚名返上の防衛ロード構想を明かした。先の「NEW 
JAPAN CUP(NJC)」では史上初のIWGPヘビー級王座とIC同時戴冠を狙ったが、1回戦敗退に加えてさらなる屈辱も発覚。
このままでは終われぬ制御不能男が見据える「一人NJC案」とは――。

内藤はMS・G大会前にメキシコとコスタリカでの試合に出場するため、他の選手よりひと足先にこの日が出国日となった。
取材を申し込むと、長旅前に日本料理を堪能しておきたかったのか、回転ずし店に招集がかかった。

だが、制御不能男恒例の不平不満はない。「候補は飯伏と海野翔太の2人しかいない、なかでもトップコンテンダーは飯伏と
決めていた。今回は異論はないですよ」と、勢いよくすしの皿を重ねながら闘志を燃やした。

それもそのはず、V2戦は逆襲を期す重要な試合となる。IWGPとの同時戴冠を掲げて乗り込んだNJC1回戦では飯伏に
敗退した。さらにその飯伏は2回戦でザック・セイバーJr.に敗戦。ザックは次戦の準々決勝で棚橋弘至に、棚橋は準決勝で
SANADAに敗れ、そのSANADAも決勝でオカダ・カズチカに敗れ去った。

内藤は「これ、もしかして参加32選手中32番目の成績なんじゃないの?」と自身を“暫定最下位”に位置づけた。
今後再び壮大な野望を口にするためには、この汚名をすすぐ必要がある。

そこで「飯伏からザック、棚橋、SANADA、オカダ、もしかしたら(現IWGPヘビー級王者の)ジェイ(ホワイト)。順番にやっていくのも
面白いんじゃないかな。もちろん興味のない人と無理やりやるつもりはないけど、もし彼らが興味を示してくれるなら、俺はいつでも今、
名前を挙げた人間と防衛戦をやる気持ちはありますよ」。トーナメントになぞらえ勝ち上がっていく「一人NJC案」をV2後の視野に入れた。

珍しく前向きな意見だけで取材を終えた内藤は回ってきたパックのジュースだけをつかみ取って「おっと、うっかりお皿を取るのを
忘れてしまった。ああ、もうあんなところまで…。東スポさん、悪いけど取って来てくれない?」。だが再び席に戻ってくると内藤の姿は
どこにもなく、テーブルの上には大量の皿だけが残された。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190329-00000030-tospoweb-fight

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