0001豆次郎 ★
2019/03/27(水) 06:29:50.10ID:1hLh5/Xw9◆国際親善試合 日本1―0ボリビア(26日・ノエビアスタジアム神戸)
FIFAランク27位の日本は、途中出場したMF中島翔哉(24)=アルドハイル=の決勝点で同60位のボリビアを1―0で下し、平成最後の国際Aマッチを飾った。ロシアW杯以来の先発復帰となったMF香川真司(30)=ベシクタシュ=は本領を発揮できないまま途中交代。中島は試合の流れを一変させ“中島時代”の到来を印象づける勝利をもたらした。次回の活動は6月で、国内で国際親善の2試合を行った後、南米選手権(ブラジル)に招待出場する。
MF中島の右足が閉塞感を吹き飛ばした。0―0で迎えた後半31分、MF堂安のパスがMF南野を経由し、左で待つ中島の足元へ。「相手が大きいので股を狙った」とDFの股を通す大胆な一撃をゴールネットに突き刺した。「何とか勝てるようにと思ってプレーした」。わずか29分の出場で、今や日本代表が中島のチームであることを証明した。
2列目の先発にはMF香川、乾、宇佐美のロシアW杯組が並んだ。中島や南野、堂安にはない経験値とパスでの崩しでゴールに迫ろうとしたが、時間がたつにつれて停滞感は増した。相手にとって怖さがない単調な攻撃が続いた。0―0の後半16分。「どんどん仕掛けてほしい」。ベンチ前で森保一監督(50)の指示を受け、堂安とともに中島がピッチへ。遠回りはしない。無我夢中にゴールへ仕掛けた。
「しっかり守ってくるチームには、時にはドリブルでいくことも必要。ミスする可能性もあるが、あまり考えすぎずに」と中島。持ち前の積極性がゴールをこじ開けた。指揮官はロシアW杯組とアジア杯組の「融合」をテーマの一つとしていたが、途中出場の新BIG3で切り崩しての決勝点。勝利をもたらし、ロシア組の2列目との勢いの差を強く印象づけた。
19年2月、パリSGなどの強豪が興味を示す中、日本選手最高額の移籍金3500万ユーロ(約43億7500万円)でカタール1部・アルドハイルに移籍した。22年W杯開催国とはいえ、レベルが低いリーグへの移籍にも映る。それでも中島は「(W杯開催は)全く気にしていない。単純に一番楽しそうだったので」と語る。
東京Vユース時代、1学年下のDF安西とともにグラウンドの照明が落ちるまでボールを蹴った。全体練習終了後に1対1の特訓がスタート。ルールは「翔哉くんが10回続けて抜いたら終了」(安西)。容赦なく仕掛け、悔しがる後輩に笑顔を向けた。今でも練習後に自宅近辺の公園でボールを蹴ることもあれば、遠征先の部屋で壁当てを行い、同僚から苦情が出ることも。協会関係者は「まさにボールは友達。リアル・翼くん」と人気漫画「キャプテン翼」になぞらえる。
中島は「守備の部分だったり、ポジショニングやドリブルなど…全てがサッカーです。サッカー全体をうまくなっていければと思います」と、さらなる成長を誓った。日本サッカー界が劇的な成長を遂げた平成を締めくくる代表戦は、“中島時代”の到来を予感させる勝利となった。(岡島 智哉)
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