阪神の矢野燿大監督(50)が25日、守護神をラファエル・ドリス投手(31)に任せることを明言した。
勝利の方程式も完成させ、六、七回は藤川球児投手(38)、能見篤史投手(39)、桑原謙太朗投手(33)のベテラン3人が担う。
八回は新外国人のピアース・ジョンソン投手(27)がつなぐパターンで、勝利を積み重ねていく。

キャンプから続いた守護神争いに決着がついた。矢野監督が24日に明かした開幕オーダーに続いて、新たな決断を下した。

「抑えはドリスでいくわ」

来日4年目の右腕は、キャンプから順調に調整を続けてきた。オープン戦は5試合に登板。5回無失点で1安打しか許さなかった。
対して、守護神奪回を目指した藤川は6試合で防御率9・00と結果を残せなかった。

金村投手コーチは「監督もずっと言っている競争の中で、ドリスがしっかり結果を残した」。
実戦で結果を残したジョンソンも候補だったが、投球内容、結果、経験などを総合的に判断して、ドリスに3年連続で開幕の守護神を任せることになった。

クローザーが決定したことで、六、七回はベテラントリオが日替わりで登板することも決まった。
昨季途中からリリーフに転向し、オープン戦でも5試合無失点の能見。2年連続で60試合以上に登板している桑原。藤川もその一角を担う。

「(3人で)疲れをためないように、状態を上げてもらえるように、うまく使っていけたらと考えている」と金村投手コーチ。
経験も実績もある3投手には、なるべくフレッシュな状態で試合中盤から終盤にかけての重要な局面を任せる。

八回のマウンドには、ジョンソンが上がる。オープン戦は7試合無失点。150キロを超える直球に、カーブやカットボールを交え、2安打しか許さなかった。
クイックなど投球術も長(た)けているところ見せてきた。

「重要なところを任されるのはエキサイティング」。来日1年目でセットアッパーを勝ち取った右腕はフル回転を目指す。

長いシーズンでは何が起きるか予想できない。だが、矢野監督はアクシデントでも乗り越える自信を持つ。
「うちのピッチャーはみんな勝ち駒で使えるし、いろんなバリエーションでいける」。全幅の信頼を寄せるリリーフ陣には、迷いなく勝利へのバトンを託す。

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3/26(火) 6:00配信