フィギュアスケートの世界選手権(埼玉)が20日に開幕。18日から公式練習がスタートした。注目の女子シングルにはグランプリ(GP)ファイナルを制するなど、今季国際大会6戦6勝の紀平梨花(関大KFSC)、平昌五輪金メダルのアリーナ・ザギトワ(ロシア)、銀メダルのエフゲニア・メドベージェワら実力者が勢ぞろい。金メダルに最も近いのは誰なのか。米記者がプレビューを展開している。

【画像】日露の“美”も白旗レベル!? 紀平と頬を寄せ合い、見せた表情は…サモドゥロワが公開していた“16歳2ショット”の実際の写真

 埼玉での世界一決定戦。頂上決戦に相応しい選手が勢ぞろいしたが、優勝に最も近いのは誰か。米の名物記者ジャッキー・ウォン氏はブログメディア「ロッカースケーティング」で金メダル候補としてまず名前をあげたのは紀平だった。

 トリプルアクセルという絶対的な武器をもつ16歳は今季国際大会で6戦6勝。全日本選手権で2位となった以外は、すべて表彰台の頂点に立っている。

「リカ・キヒラは完璧な大会とすることができるだろうか? 彼女は今シーズン、何度も復活劇を演じなければならなかった。そして彼女は見事にやってのけた。まだ国際大会では負けていない」

 今季の足跡を振り返った上で、今大会は「これまでとは全く異なる」と最高のメンバーが勢揃いした一戦の持つ意味を強調している。

 その上で「彼女が初の世界タイトルを獲得するためには、トリプルアクセルを含め、力強いショートプログラムが必要だ。他選手と比べるとXファクターはこのアクセルだ。もし完璧な演技を見せれば、誰も彼女を倒せないだろう」とそのポテンシャルを高く評価している。

紀平を追う1番手には4回転に挑戦するトゥルシンバエワを予想

 そして同記者が紀平に次ぐ存在に指名したのは、四大陸選手権で紀平に続く銀メダルだったカザフスタンの19歳エリザヴェート・トゥルシンバエワだ。

「彼女はシニアの国際大会で女子初となる4回転ジャンプ達成を試みようとしている。もし成功すれば、メダルは彼女のものだ」

 寸評ではこう説明。フリーで4回転サルコーを跳ぶ予定で、成功すれば今季のシニアの国際大会では初めてとなる。

 さらに銅メダル候補に挙げたのがメドベージェワだった。補欠から繰り上がりで出場する形となった、2015-16、16-17シーズンの女王については「昨年の五輪以降、彼女は自信を追い求めている。ロシア杯では垣間見ることができた。彼女は準備ができている」と復活の期待をかけている。

 続く存在として宮原知子(関大)、ザギトワ、坂本花織(シスメックス)、ソフィア・サモドゥロワ(ロシア)の順で名前をあげている。

 紀平が今季国際大会全勝で世界一に上り詰めるのか、メドベージェワが完全復活を遂げるのか。実力伯仲の世界一決戦、ショートプログラム(SP)は20日に行われる。

3/19(火) 8:13配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190319-00055345-theanswer-spo